マネパの英ポンド特集

6日連続で日足は陰線
- 本日のポンドはここに注目 -

2020/10/30
マネーパートナーズ

ポンド円の10月29日終値(BID)は135.236円、前日比0.185円安と下落した。取引レンジは135.947円から134.644円。
28日はNYダウの大幅下落と欧州株全面安を背景に為替市場でのリスク回避的な動きが強まり、ポンド円はポンド/ドルの下落とドル円の下落が重なる形で前日比0.854円安の大幅下落となり、日足は5日連続陰線で10月16日安値を割り込み、10月9日と10月21日の両高値をダブルトップとした下落感が強まる展開だった。
29日は前夜の下落一服となり、ポンド/ドルが28日夜安値1.29160ドルから29日夕刻高値1.30252ドルまで反騰して28日の下落幅の半値以上を解消する上昇となり、ドル円も28日夜安値104.113円から29日夜高値104.725円まで戻したことからポンド円は両面からの押し上げにより夕刻にはこの日の高値となる135.947円まで上昇、28日の下落幅の半値以上を解消する動きとなった。英国とEUのFTA交渉に関して合意が近いとの一部報道もポンド高に寄与した。
しかし、夜に入ると再びダウ先物が下落、欧州株もプラス圏での推移だったところからマイナス圏に落ち始めたために為替市場でのリスク回避的な動きが再開、ポンド/ドルは28日夜安値を割り込んで1.28809ドルまで一段安、ドル円も104.025円まで急落して28日夜安値を割り込んだためにポンド円も134.644円まで一段安となった。20時以降はドル円がドル高優勢の流れと104円割れ回避での買い戻しから持ち直し入り、ポンド/ドルも深夜安値からは下げ渋りに入ったことでポンド円も135円台前半を回復して取引を終えている。
欧州の感染拡大は引き続き深刻であり、フランスの全土ロックダウン、ドイツも部分的なロックダウンに入り、英国も警戒レベルを引き上げつつロックダウン再開を余儀なくされるのではないかとの懸念も強まる状況にある。29日もフランスで4万9281人増、スペインで2万3580人増、英国でも2万3065人増、ドイツで1万8732人増と増加傾向は深刻だ。
英国とEUのFTA交渉は英国が交渉期限とした10月15日を過ぎても継続しており、ロンドンの協議を終えて29日からブリュッセルで再開に入っている。協議が進んで11月3日にかけて合意が近いとの一部報道もあるが、これまでの経緯を踏まえると市場も疑心暗鬼で見守るしかないところだ。
 ECBが29日の理事会で政策金利及び資産購入プログラム枠の現状維持を決定したが12月会合での追加緩和へ期待を持たせる姿勢を示した。英中銀は11月5日の会合で追加緩和に踏み切るかどうか注目と期待が集まるが、当面は米大統領選挙情勢及び欧米感染拡大状況等を踏まえて神経質な展開、リスク回避的な動きが強まりやすい環境での推移が続くと思われる。