カレンシー・ボード制

為替政策のひとつ。国内で共有される自国通貨の量と同じだけ、中央銀行が特定の外貨(主に米ドルなどのハード・カレンシー)を保有する制度。採用することで、自国通貨の為替レートを固定することができる。仮に通貨攻撃があった場合でも、十分な外貨を蓄えていれば危機に対処できると考えられている。香港の「米ドルペッグ制」が代表的で、1香港ドルの発行ごとに相当する米ドルの裏付けが必要となる。アルゼンチンにおいても1991年に導入され、インフレ沈静などの効果を上げたが景気後退時に対応できず、2002年、自由変動為替制に戻した。