レオンチェフ・パラドックス

ロシア系アメリカ人経済学者レオンチェフによって発見された、逆説的なアメリカの貿易パターン。一般的には資本が潤沢な国は資本集約的な工業製品を生産・輸出し、労働集約的な農業製品を輸入するとされるが、当時、最も資本が潤沢とされたアメリカ経済はこの逆となった。第二次大戦後の国際貿易理論は、このパラドックスの解明を一つの中心課題として展開された。