マネパFX情報室

西本豪のFX初心者⇒中級者の教科書
初心者トレーダーは為替チャートを並べてみよう!

2020/12/21
トレーダーの多くはパソコンの画面上に幾つかのチャートを表示していますが、FX初心者の中には、それを見て「チャートが並んでいるのはかっこいいですね!」と思われている方もいらっしゃると思います。

実は、そのチャートの並べ方には意味があって、並べ方1つで感覚的に為替相場の状況を知る事ができるんですね!そこで、今回は「トレーダー達がどのようなチャートを並べているのか?」また「どう言う意図で並べているのか?」についてご紹介させて頂きたいと思います。

同じ通貨ペア同士で時間軸を変える

まずは皆様に、最もオーソドックスなチャートの並べ方、同じ通貨ペアで違った時間軸となるチャートを並べることについてご紹介させていただきたいと思います。

そこで、下のチャートをご覧ください。


上のチャートの並べ方は、超短期で売買を行う『スキャルピングトレード』をされているトレーダーさんたちによって良く使われるチャートの並べ方です。

チャートは全て同じ通貨ペアとなっており(米ドル円をサンプルでご用意しました)、左から1分足・10分足・1時間足の順で並んでいます。

どうして同じ通貨で並べるの?

同じ通貨ペア同士でチャートが並んでいる様子をニュース番組などのディーリングルーム(外国為替・債券などの取引を行う部屋)の映像でもよく見かけますが、「どうして同じ通貨ペアのチャートばかり並べているのか?」気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このようにチャートを並べているのは、実は「現在の為替相場の市場状況がどのようにトレーダーの目に映って見えているのか?」を分析・チェックしているんですね。
もう少し詳しくご説明しますと、1分足と言う時間軸のチャートをメインで利用して取引を行っているトレーダーと1時間足をメインにしているトレーダーとでは、現在の相場が全く違うものに見えていることも多いため、「全体的なトレーダーは何を見ているのか?」を確認しているんですね。

そこで、もう一度、先ほどご案内したチャートをご覧ください。


上のチャートは、1分足・10分足が共に上下に振っているだけの相場(レンジ相場)に見えますが、1時間足だと上昇局面(トレンド相場)であるように見えませんでしょうか?

つまり、トレードに参加している人たちが同じ通貨ペアで取引をしていても、取引の狙いや感じ方が異なるので、その意識の違いや俯瞰的視点を得る(広い視野で物事を見る)ために、複数の時間軸のチャートを並べています。

また、こうして意識的に複数の時間軸でチャートを見ていると、1つの時間軸のチャートしか使っていなくても、自然に「他の時間軸ではどのようなチャートになっているのか?」がイメージができるようになってきます。

ただ、そこまでチャートを理解するのは時間が掛かるのと、長時間チャートを見続ける必要があるので、トレーダーの多くは時間軸の違うチャートを用意し、少なくとも必ず1日1度は違った時間軸で相場状況を確認している訳なんです。

時間軸を変えて居場所を確認

次に、短期売買を得意としている投資家(スキャルピングトレーダー)は、特に同じ通貨ペアで時間軸が違うチャートを見ていることが多いのですが、『実際に自分が何処にいるのか見失わない為』と言う理由もあります。

取引を何度も繰り返すスキャルピングトレーダーやデイトレーダーは、どうしても現在の値動きに対して集中したトレードを行うことになるため、どうしても「相場全体が上がっているのか?それとも下がっているのか?」と言う全体像を見失ってしまいがちになります。
特に、1分足のチャートで相場を分析して見ると、相場全体から見ると本当に小さな値動きであっても、とんでもない大きな値動きに見えてしまうため、本当に大きな値動きが発生しているような大相場(トレンド相場)に対応できなくなってしまい、大きな損失を出してしまうことも珍しくありません。

初心者トレーダーの皆様にもイメージやすように例えるならば、『大海原へと航海に乗り出し、自分が広い海の中の何処にいて、どの波に乗っているのか(乗ろうとしているのか)?』をトレーダーたちは確認して、常に大局を見失わないようにしている訳ですね。

クロス円・ドルストレートなど1つの通貨を軸とする

続いては、レベルを上げて、『クロス円やドルストレートなどと呼ばれる、違う通貨ペアをグループにしてチャートに並べて表示する事』についてご紹介していきたいと思います。

クロス円・ドルストレートと少し表現が専門的になってしまったのでご説明させて頂きますと、クロス円は「ユーロ/円」や「オーストラリアドル/円」と言った通貨ペアで「○○/円」と表記されるもので、ドルストレートとは「ユーロ/米ドル」や「オーストラリア/米ドル」と言った「○○/米ドル」と表記される通貨ペアの事になります。


上のチャートはクロス円のチャートを並べたもので、左から「米ドル/円・ユーロ/円・オーストラリア/円」の1時間足のチャートが並んでいます。

こうやってクロス円だけ並べているトレーダーの皆様が多いのですが、実は、中級トレーダーの多くは目の前に映っているクロス円のチャートを見ながらも、頭の中では『円相場全体の通貨価値』を見ています。

つまり、所謂「YEN(円)インデックス(円指数)」と言われるものを頭の中で想像して見ていて、例えば、上の3つの通貨ペアが揃って下降した場合には、円全体が買われていると言う相場状況が安易に想定できますし、反対に上昇した場合には円全体が売られている事が分かります。

ただ、円インデックスとか難しいお話をしても分かり難いと思いますので、以下に3つのチャートパターンについてご用意させて頂きましので、ご覧になって頂けたらと思います。

【パターン1】全てのチャートの動きがバラバラ

もし、いくつかのクロス円チャートを並べて見て、その全てがバラバラな動きとなっている場合、「日本円が主体的な相場状況では無く各国の状況などにより相場が動いている可能性が高い」と想像します。
また、バラバラに動いているチャートの中でも、どの通貨ペアにも大きな値動きが出ていない場合、相場は『静かな状況』になっていていること(取引が活発に行われていないこと)をイメージして取引します。

【パターン2】1つのチャートだけが他と違う

次に、1つのチャートだけが著しく他と違う動きをしている場合、真っ先に想像して頂きたいのは、その国で『何か相場に影響が出るようなニュースや出来事が起きていること』についてです。

例えば、日本円が世界的に買い進められている状況で、オーストラリアドルに対してだけ円が売られている場合、ほぼ確実にオーストラリアで何かしらのニュースが出ていて、オーストラリアドルと他の通貨ペアの関係では更にビックリするほど買い進められている可能性が高いです。
そうした場合、オーストラリア通貨をベースにして他通貨ペアとの動きを見ることで、相場が動いている根本的な要因を知ることができることもあります。

【パターン3】全部の通貨ペアで同じ動き

全ての通貨ペアのチャートが同じような動きをしているとき、特に一斉に相場が上がっていたり、下がっていたりするときには、日本円が主体となって取引が行われている可能性が高いです。

例えば、日本の首相や日本銀行総裁がNHK等のニュースで重要な発言をしているとき、発言内容に応じてリアルタイムで相場が動くので、初心者トレーダーの皆様は、是非、テレビやリアルタイムのニュースに注目してご覧になって見てください。
実は、「発言者の表情」や「眼鏡を触った」とか「誰かを指差した」と言った本当に些細なことを切っ掛けにして相場が動くことも珍しくありません。

クロス円チャートで実践トレーニング

それでは、最後に先ほどのクロス円チャートに矢印を入れたものを作成してみましたので、実践的にチャートから読み取れる相場状況を一緒にご想像していければと思います。先ずは、以下のチャートをご覧ください。


上のチャートをご覧いただきますと、一番左のドル円相場以外は上昇局面となっていることが分かります。つまりは先にご説明した【パターン2】のような状況になっていることが分かります。

そこで、皆様に真っ先に想像して頂きたいのは、『米ドルが日本円と同じくらい売られているから相場に変化が無いんじゃないか?(相場が上昇していない)』と言う点です。

というのも、円は他の通貨ペアに対しては売られている中、米ドル円に対してだけ買われていて(もしくは売られていない)状況になっているため、「おそらくは米ドルが弱い(売られている)」ことが想像できるためです。

強さを頭の中で作る

次に、もう一度画像を先ほどの画像を見て頂きたいのですが、続いては矢印の角度についても意識して頂き、今度は「どの通貨が強くて、どの通貨が弱いのか?」を並べて頂きたいと思います。

さて、「どの通貨ペアが強いか?」想像できたでしょうか?
回答ですが、先ず、上のチャートで最も買われているのは、矢印の角度が大きくなっているチャートの一番右の『オーストラリアドル』で、次に真ん中の『ユーロ』と言う順番になっていることがお分かりになられるかと思います。

そして、米ドルと日本円が横ばいと言うことは『米ドル=日本円』と言うイメージができますので、全体的には『オーストラリアドル>ユーロ>米ドル=日本円』と言う並びで通貨ペアの強さをイメージできるようになります。

最初はこうした分析を瞬時に行うのはなかなか難しいのですが、慣れると1秒ほどで頭の中で整理できてくるようになるので、そうなってきたら「あ!そろそろFX初心者は卒業したんだな・・」と感じて頂けたらと思います。

また、こうしたイメージが頭にできたら、『オーストラリアドル/米ドル』のチャートをご覧になって頂けたら、米ドルが大きく売られてオーストラリアドルが大きく買い進められている状況をチャートを見ずに想像できるようになってきます。

まとめ

さて、今回は「チャートの並べ方と、そこからどのように相場を想像していくのか?」と言うお話をさせて頂きましたが、実際は、中級者になってくると、もう少し高度なチャート分析をするようになってきます。

例えば、同じ時間軸のクロス円やドルストレートチャートで相場全体の強弱関係や状況を掴んだあと、取引予定の通貨ペアのチャートに切り替えて、取引開始と取引終了のタイミングを探ったりします。

ただ、1度のレッスンでそこまで詰め込んでしまうと難易度が一気に上がってしまうので、先ずは今回ご紹介させて頂いたチャート分析の方法を体に染み込ませて頂けたらと思います。

今回も、長いお話になってしまいましたが、最後までお付き合い頂きまして本当にありがとうございます。
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西本豪

西本豪

起業家/投資家。オーストラリア大手通信事業でのセールス時代にリーマンショックを経験。
『汗水流した給与も為替の影響で一瞬で半額になること』を知り、学生時代から始めたFXの世界へ本格参戦。
短期売買でエントリーしたポジションをスイングや長期ホールド型に伸ばすトレードを得意としています。

27歳でカナダで留学生向けのサービス会社を設立。
現在は、株式会社Childishの代表取締役としてココア留学・人材育成事業・IT広告事業・海外永住権・音楽家のサポート事業などを兼任しながら、投資家としても活動するマルチタスカー。

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