マイネ
パトナの執事アンドロイド。
パトナ
暗号資産に興味を持ち始めた学生。
パトナ様、今回はステーキングに関するリスクについて、説明してまいります。
資金が減っちゃう可能性があるんだったよね。そこは定期預金との大きな違いだね。
それじゃあ、よろしくね!
INDEX
暗号資産(仮想通貨)のチェーンによって詳細が異なるものもありますが、代表的なステーキングのリスクをご紹介いたします。
まずは、もっとも身近で基本的な、「価格変動リスク」でございます。
ステーキング中に暗号資産(仮想通貨)の市場価格が大きく下落した場合、得られる報酬よりも、下落幅のほうが大きくなり、結果的に損失となる場合がございます。
ステーキング報酬をもらえても、コインの価格がトータルの報酬額より下がったら全体ではマイナスになっちゃうってことだよね。ああ、これが資金が減っちゃう可能性なのか!
そしたら、価格が落ちはじめたら、すぐにステーキングを解除してコインを売らなきゃいけないのかな…。
ところが、そこが難しい点でございまして、相場の下落に気づいても、資産の返却が間に合わない場合がございます。つまり、「売りたい時に売れない」というリスクが存在するのです。
ここで関係してくるのが、次にご紹介する内容です。
次のリスクは、「ロックアップ期間」と「アンボンド期間」でございます。
ステーキングする暗号資産(仮想通貨)によっては、一定期間、引き出し(出庫)・売却・送金ができない「ロックアップ期間」が存在いたします。
加えて、ステーキングを終了しネットワークからの退出手続きを開始した後も、資産がウォレットに戻ってくるまで待機状態となる、「アンボンド期間」というものもございます。
例えば、ETHの混雑時は、退出完了まで数日〜数週間超の待機(アンボンド期間)が発生することもございます。
えっ、ステーキングを終了してもすぐ売れない場合もあるんだ。
はい。ですので、基本的にステーキングはいつでも終了(資産を移動)できる資産運用ではなく、「一定期間は資産を動かせない」ものと理解いただく必要がございます。
でも、どうしてそんな仕組みになってるの?せっかく管理者がいない暗号資産(仮想通貨)なのに。
スマートコントラクトが自動で処理するから、24時間いつでも操作できるのが特徴でしょ?
これは、バリデーターがいつでも資産を引き上げられる状態にしてしまうと、ネットワークの安全性が損なわれる恐れがあるため、すぐに引き出せないようにしているのです。
また、ステーキングを終了した後も、すぐに資産を動かせない期間を確保することで、この後ご説明するスラッシング(不正行為への罰則)を漏れなく行えるのです。
さて、最後は、スラッシングリスクでございます。
えーと、スラッシングは不正行為への罰則…って言ってたっけ?
はい。バリデーターがブロックチェーンネットワークのルールから外れる行動をした場合の罰則が「スラッシング」です。
違反の重さにより、預けた暗号資産(仮想通貨)を没収されてしまいます。
さきほど価格変動リスクのご説明の際に「資金が減る可能性」としてご理解いただきましたが、このスラッシングは、預けた暗号資産(仮想通貨)の「数量」が減ります。価格変動で変わるのは資産の「価値」ですが、こちらは“没収”となりますので、より直接的に資金が減る原因となります。
えーっ!どれくらいなくなっちゃうの?
ネットワークごとのルールにより異なりまして、軽度の違反であればごく少量~数%ですが、重大な違反や同時多発的な違反の場合は、理論上の最大値は預けた資産の全額近くまで到達する設定もあるようです。
スラッシングとなる行為は、二重に取引記録を提案する、矛盾する検証を行うといった不正行為の他、オフライン状態が続くといったものもあります。
う~ん、そもそも、どうして不正検証みたいな、危ないことをしようとするんだろ?たくさんのバリデーターがいるなら、すぐ嘘はバレちゃいそうなもんだけど。
ええ、調べればバレるでしょう。それでも不正を試みる人が出るのは、「もしかしたらバレないかもしれない」という期待や、成功すれば得られる利益の大きさがあるからなんですよ。
なるほど、ズルをしても、自分さえ利益が得られればいいや、って考える人がいるから、不正はなくならないわけか。
さようでございます。
だからこそ、アンボンド期間という”逃げられない期間”を設けたうえで、スラッシングという重い罰則を科せば、不正を行うメリットよりもリスクの方が大きくなるため、不正行為を抑止できるのです。
ブロックチェーンの安全を保つためにバリデーターを集めてるのに、不正行為なんてされたら確かに困っちゃうもんね。
オフラインがダメなのは、検証に参加できてないってことだからかな。
その通りです。
スラッシングについては、特にデリゲートステーキングでは注意が必要です。委任先のバリデーターがスラッシング対象となると、委任したデリゲーターの資産も巻き込まれて、同じ割合で没収されます。
ですので、スラッシングを受ける可能性がありそうな、リスクの高い委任先を選ばないようご注意ください。
連帯責任になっちゃうのか……デリゲートステーキングの時は、どうやってリスクの高いバリデーターを避ければいいの?
稼働の安定度や、過去にスラッシングを受けているかといった情報が、バリデーターを検索するWebサービスから確認できますので、そちらを参考にしていただければと存じます。
なるほど。そういう情報を確認しないで、手数料だけ見て選ぶのは危ないんだね。
ところで、ステーキングをしたときに、実際どれくらい増えるのかって気になるんだけど、どうやって計算すればいいのかな?
おっしゃる通り、気になるところでございますね。
では次回は、ステーキングで“どの程度のリターンを期待できるのか”を理解するため、利回りの計算方法について一緒に学んでまいりましょう。
次回もよろしくお願いいたします。
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