アルトコインって何?概要と特徴について学ぼう!

マネーパートナーズ編集部

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2025.12.26 公開

  • 初心者向け
  • マイネとパトナ
登場人物紹介

マイネ
パトナの執事アンドロイド。

パトナ
暗号資産に興味を持ち始めた学生。

ねえ、マイネ。暗号資産(仮想通貨)ってビットコインが有名だけど、「アルトコイン」っていうのもあるって聞いたんだ。アルトコインって何なの?

パトナ様、実はアルトコインという名前の通貨は存在しないのでございます。

えっ、そうなの?じゃあ、アルトコインって?

かしこまりました。本日はアルトコインについてご説明いたします。

アルトコインの意味と一般的な傾向

アルトコインとは、英語の「Alternative(代替)」+「Coin(コイン)」の略称でございまして、ビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)の総称でございます。

え、じゃあだいたい全部の暗号資産(仮想通貨)がアルトコインってこと?

さようでございます。例えば、イーサリアム(ETH)、リップルXRPライトコイン(LTC)、トロン(TRX)などが代表的でございます。

なるほど。でも、ビットコインと何が違うの?

あいにく暗号資産(仮想通貨)ごとにそれぞれ独自の仕組みや目的がございますので、違う点を一言でまとめるのは難しいのでございます。

一つだけ例を挙げさせていただきますと――ビットコインは取引を承認するために大量の電力を使う仕組みを採用しており、環境負荷が大きいという課題がございます。

あー、前に教えてくれた(※)よね!イーサリアムは電力を減らす仕組みに変えたんだっけ?
信頼を“国”ではなく“ネットワーク”で支える?暗号資産(仮想通貨)から学ぶ分散型台帳の力

おっしゃる通りでございます。アルトコインの中には、送金を速くしたり、手数料を安くしたり、環境負荷を減らす工夫をしているものもございます。

へぇ、ビットコインとは違うアプローチで進化してるんだな。

さようでございます。ただし、アルトコインには、ビットコイン以上に注意いただきたい点もございます。

  • 価格変動が激しい:ビットコイン以上に値動きが大きいものも多い。
  • 詐欺リスク:運営者や資金の使い道が不明なプロジェクトや詐欺的なコインも存在する。
  • 技術や市場が未成熟なケース:新しい革新的な暗号資産(仮想通貨)であるが、利用者が伸びず、汎用性が低いものも存在する。利用者の少ないゲームアプリ内でしか使い道がないなど。
  • 情報収集が必須:特徴やリスクを理解せずに投資すると危険。

このような点について、特徴やリスクを理解せずに投資を進めますと、思わぬ危険を招くことになりますので、情報収集は不可欠でございます

うん、わかった。注意するよ。

リスクを避けるためにも、ちゃんと事前に情報集めとくのが大事ってことだね。

暗号資産の種類を理解しよう

アルトコインは、市場データサイトで把握されているだけでも2,800万種類(2025年12月現在)も存在が確認されておりますが、

大きく分けて、"コイン"と"トークン"という2つのタイプがございますので、説明してまいります。

2つのタイプ?

はい。

ひとつ目は"コイン"と呼ばれる「自分のブロックチェーンネットワークを持つ通貨」でございます。イーサリアム、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)、トロン(TRX)などがこれにあたります。

ちなみにビットコインも"コイン"に分類されます。

もうひとつは"トークン"と呼ばれる「他のブロックチェーンネットワークを借りて動く通貨」でございます。テザー(USDT)チェーンリンク(LINK)、ダイ(DAI)、ポリゴン(POL)などがございます。

自分のブロックチェーンを持たない通貨なんてあるんだ!

さようでございます。"コイン"と"トークン"は自分のブロックチェーンネットワークを持っているかどうかで区別できるとご理解くださいませ。

アルトコインの魅力「スマートコントラクト」

ところで、アルトコインには、ただ送金するだけでなく、ぜひ知っていただきたい特徴として「スマートコントラクト」というものがございます。

スマートコントラクトって、前にマイネが「秘密鍵署名が必要(※)」って言ってたものだよね?どういうものなの?
暗号資産(仮想通貨)ウォレットと秘密鍵の管理について知ろう!~🎒暗号資産(仮想通貨)を使うなら「ウォレット」が必要?

はい、スマートコントラクトとは、あらかじめ定義された条件に従って、"コイン"のブロックチェーンネットワーク上で自動的に実行されるプログラムでございます。

これにより、"トークン"タイプの暗号資産の発行、貸し借り、返済などが自動で処理できるのです。

例えば、「代金が支払われたら商品を送る」という契約を、人が確認しなくてもプログラムが処理できます。

身近な例として、自動販売機に例えられることが多いですね。

確かに「お金入れてボタン押したら飲み物が出る」って、無人で完了するもんね。

その通りでございます。スマートコントラクトは、イーサリアムのブロックチェーンネットワークを中心に、金融サービスやゲームなど幅広い分野で使われております。

スマートコントラクトを用いると、自動処理という便利さに加え、さらにブロックチェーンの持つ透明性や堅牢性の恩恵も受けることができるのです。

いずれも海外の事例となりますが、スマートコントラクトを利用したサービスをご紹介します。

  • 保険サービス:条件が揃えば自動的に実行されるため、保険金の支払いがスムーズ。ブロックチェーン上で会社が保険金を支払った履歴も確認できる。(海外では、飛行機が特定の時間以上遅延した場合に保険金を受け取れる「旅行遅延保険」や、天候条件に応じて保険金が支払われる「農業保険」などがある)
  • イベントチケットの販売:ブロックチェーン上でチケットを発行するNFTことで、偽造を防止することができる。取引もブロックチェーン上で行われるため、転売による価格高騰の制御も可能。さらに、収益分配をスマートコントラクトが自動で実行することで、支払いの遅延がなく透明性も高い。
  • 給料の支払い秒単位での給与支払いが可能。スマートコントラクトの自動処理によりリアルタイムで報酬を受け取ることができ、ブロックチェーン上で確認できるため透明性が高い。国境を超えた支払いもブロックチェーンの特性を活かし安価な手数料で即時可能。

すごい!ただの通貨ってだけじゃないんだ!

スマートコントラクトに潜むリスク

アルトコインは、新しい技術でどんどん進化しているんだね。未来はもっともっと便利な世の中になりそう…!

はい。ですが、便利なだけではなく注意すべき点もございます。

まずは、保険金や給与を受け取るシステムの場合は、これはスマートコントラクトに限らないことですが、暗号資産自体の価格変動リスクがあるということです。

どの暗号資産で支払いを受けるのか、が非常に重要なポイントとなります。

つぎに、バグや脆弱性へのリスクです。

自動実行するプログラムですので、当然、コードに不具合があれば利用者の資産はスムーズに動かなくなります。他にも、コードのバグを突いた攻撃を受け、ブロックチェーンそのものは正常に稼働しているのに、攻撃者に資金が流出してしまった、というパターンもございます。

また、悪意を持って作られるスマートコントラクトもございます。こちらは、詐欺の被害にあわないよう、運営者の情報を確認することやブロックチェーン上で利用者数を確認する、SNSなどのコミュニティで評判を調べるなど、自衛が必要です。

ああ、ビットコインと比べて出来ることが色々増える反面、やっぱりリスクもあるんだ…でも、新しい仕組みには魅力を感じちゃうな。

そうですね、おひとりおひとりがリスクを正しく理解した上で使うことで、よりよい未来の可能性が拡がってゆくでしょう。

まとめと結論

それでは、本日の話をまとめましょう。

アルトコインは、ビットコイン以外の暗号資産(仮想通貨)の総称でございます。ビットコインの課題を改良しようとして生まれたものも多くございます。

例えば、イーサリアムは、送金だけでなく、スマートコントラクト(条件を満たすと自動で契約を実行する仕組み)を導入し、ブロックチェーンの可能性を広げました。

ライトコインは、送金時間を短縮し、決済をより便利にすることを目指しました。

テザー(USDT)のようなステーブルコインは、価格変動が激しすぎるという課題に対応し、法定通貨と連動して価格を安定させる仕組みを採用しました。

このように、一口に「アルトコイン」と言っても、それぞれに特長がございます。

へぇ、そうなんだ。なんか奥が深いな……。今後、暗号資産(仮想通貨)を買ってみたくなったら、その通貨がどんな目的で作られたのかも見たほうが、きっと面白いだろうね。

さようですね。それに加えて、スマートコントラクトのような新しい技術に対応しているかにも着目してみてはいかがでしょうか。

わかったよ。今日もありがとう!アルトコインについて理解が深まったよ。

最後に

本日もご覧いただき、誠にありがとうございました。

次回もパトナ様とともに、皆様のお役に立てる情報を丁寧にお届けいたします。失礼いたします。

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