マイネ
パトナの執事アンドロイド。
パトナ
暗号資産に興味を持ち始めた学生。
今回は、ステーキングで”どれぐらい増えるのかの計算方法”を教えてくれるって話だったよね?
はい、パトナ様。
ステーキングでは、「どの程度のリターンを期待できるのか」を示す値は、「APR(年率、年利とも書かれます)」、「APY」といった言葉で表示されています。
まずは、これらの言葉は何なのか、またそれぞれの計算方法について、ご説明してまいります。
うん、よろしくね!
INDEX
まず、「APR〇%」、「年率〇%」、「年利〇%」といった表記で示される数字は、いずれも「単利」というものとご理解ください。これは、パトナ様が投じた投資額(元本)に対して、“1年間でどの程度のリターンが得られるか“を示す目安でございます。
一方、「APY〇%」と書かれているものも、やはり年間のリターンを示しておりますが、こちらは「複利」という考え方です。得られた報酬をそのまま元本に上乗せし、増えた元本を基準に利回りを計算していく方式でございます。
なお、暗号資産(仮想通貨)のステーキングは1年よりも短い期間で利用することができますが、今回は簡略化のため“1年単位で続けた場合”としてご説明させていただきます。
元本って言うのは、ステーキングで預ける暗号資産(仮想通貨)の事だよね。
単利と複利の違いは、「最初に預けた量だけを基準」か、「増えた元本を基準」か……?どういう意味なんだろう?
そうですね、ステーキングを1年で終えるのではなく、3年間などの長期間続けるとお考えください。
単利では、預ける量(元本)は毎年固定で考えますので、報酬額も毎年一定です。
複利の場合は、1年目の報酬を元本に加えて2年目をスタートしますので、毎年元本が増額されます。単利と同じ年間リターン率でも、元本が多い分、報酬額も割合で増えるのです。
な、なるほど…?
例えるなら、APR(単利)は“どれだけポイントを貯めても、ずっと1%固定の還元率で返ってくるお店”のようなものでございます。還元率は初めから終わりまで変わりません。
対するAPY(複利)は、“ポイントを貯めれば貯めるほどランクが上がり、還元率も少しずつ高くなっていく”仕組みに近いものになっております。貯めた分が次の増え方を押し上げる、というイメージでございます。
へぇ~、それじゃ、最終的にどれくらい受け取り額が違ってくるのか知りたいな。
かしこまりました。比較するために試算をいたしましょう。
今回は違いが分かりやすいように「元本:10ETH」「利率:3%」「期間:3年間」という設定で比較いたします。APRとAPYで運用した場合の、残高の違いを見てまいりましょう。
※手数料や税金などの費用は考慮せず、期間中の利率に変動がなかったものとします。
| 年 | 元本 | 年間報酬 | 期末の残高(単利) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 10ETH | 0.3ETH | 10.3ETH |
| 2年目 | 10ETH | 0.3ETH | 10.6ETH |
| 3年目 | 10ETH | 0.3ETH | 10.9ETH |
APRは、毎年元本は10ETHで変わらなくて、報酬も0.3ETHで一定だね。
0.3ETH×3年分で、最終的に0.9ETH増えてる!
はい、毎年同じペースで報酬を得るのがAPR(単利)の特徴でございます。元本が増えませんので、増えるスピードは一定でございます。
| 年 | 元本(期初の残高) | 年間報酬 | 期末の残高(複利) |
|---|---|---|---|
| 1年目 | 10ETH | 0.3ETH | 10.3ETH |
| 2年目 | 10.3ETH | 0.309ETH | 10.609ETH |
| 3年目 | 10.609ETH | 0.31827ETH | 10.92727ETH |
APYは、2年目の元本が10ETHじゃなくて10.3ETHになってる!
1年目の報酬を元本に加えるって、こういう事なんだね。元本が増えてるから、2年目の報酬も単利の0.3ETHより少し多い0.309ETHになるんだ。
3年目はさらに元本が足されて、最終的に10.609ETHになってるね。年々少しずつ報酬額が増えてくってことか。
はい、その通りでございます。
前年の報酬も次の年の元本として扱われるため、年を重ねるほど増えるスピードが少しずつ上がっていくのがAPY(複利)の特徴でございます。
でも複利って、受け取った報酬は使えないってことだよね。
さようでございます。複利の仕組みは、報酬・利益をさらに運用に回すものです。報酬をその場で使う自由は減る反面、運用中の元本が少しずつ大きくなり、その分だけ将来のリターンが増えるという特徴がございます。
“今日はちょっと我慢して、未来の自分が受け取る資産を増やす”という考え方ですね。
ふ~ん。長く続ければ続けるほど、効いてくるんだね。
ちなみに、1年未満の場合はどうやって計算すればいいの?
一般的に、日割(ひわり)で計算する場合、「元本×年利×預入日数÷365(うるう年は366)」で求めることができます。
「元本:10ETH」を、「利率:3%」、「期間:30日」で預けた場合ならば、
となりますので、元本の10ETHに報酬の約0.02465ETHが加わり、合計約10.02465ETHがパトナ様のお手元に戻ってまいります。
なるほど、「1年のうち、何日間預けたのか」を計算できれば、受取金額を求められるってことだね。
さようでございます。
利率の計算と聞くと、一見ハードルは高く感じられるかもしれませんが、実は、簡単な掛け算と割り算だけで求めることができるのでございます。
では最後に、3回にわたってお届けしてきた、ステーキングについての話を振り返ってまとめます。
ステーキングは暗号資産(仮想通貨)の活用方法として真っ先に挙がるような、人気のあるサービスでございます。
今回ご説明したような細かな知識を少しだけ持っておくと、選ぶ際の迷いが減るかもしれませんね。
わかったよ。ありがとう、マイネ!
本日も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
ステーキングを始められる際は、それぞれの仕組みとリスクについてご理解のうえで、ご検討いただければと存じます。
次回も、パトナ様とともに、皆様のお役に立てる情報を丁寧にお届けいたします。失礼いたします。
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