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為替モーニング東京市場2024年4月16日

2024年04月16日
(コラム執筆時間:09時10分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円152.50~155.00
ユーロ円162.50~164.50
ユーロドル1.0550~1.0750
豪ドル円98.00~100.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

昨日発表された3月の米小売売上高が市場予想を上回り、個人消費の強さを示す結果を受けてドル円は一気に34年ぶりに154円を突破、次なる節目155円台が意識されている。相対的には米景気拡大が続くとの見方が強まると共に、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退したことがドル買い・円売りの動きを誘発している。反面、政府による介入期待も増幅しており、また岸田首相が米国から帰国したこともあって、どのタイミングで介入があっても何ら不思議ではない状態にある。当面、次なる節目でもある155円前後が意識されてはいるが、米10年債利回りが4.6%台まで上昇しており、政府日銀の強気発言も懐疑的になっているとの見解も少なくない。いずれにしてもリスク回避のドル買いニーズは健在ではあるが、既にドルロングが積み上がっており、現状レベルからのドル買いには黄信号が灯り始めている。引き続き相場の動意待ちではあるが、乱高下は必至と判断し、直近のレンジ幅を拡大し、じっくり待機策が賢明であろう。

一方、ドル円は円安の副作用がますます意識される中、政府日銀の曖昧な出口戦略に翻弄された感も強い。日銀としても日米金利差が意に反する格好で拡大傾向にあり、介入タイミングの遅れにつながっているとの見解も少なくない。引き続き、レンジ幅ドル円152.50~155.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が得策であろう。

他方、ユーロドルはECBによる利下げ観測を背景に、戻りの売りが優先されている。当面、次なる節目1.06割れも視野にあり、加速的に1.05前後まで急落する可能性もある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0550~1.0750を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、152円台半ば前後ら押し目買いと共に、155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.05台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、政府日銀の介入期待もあり、輸出企業はドル円154円台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、152円前後を視野に、152円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りが優先されており、拙速的な上値トライは慎重になっている。現状ではユーロドル1.05台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円152円台半ば前後ではロング、155円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は162円台半ば前後から押し目買いと共に、164円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は98円前後から押し目買いと共に、100円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.50155.50
ユーロ円161.50165.00
ユーロドル1.05001.0800
豪ドル円97.50100.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円151.50155.50
ユーロ円161.50165.00
ユーロドル1.05001.0800
豪ドル円97.50100.50
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆154.40(SL155.00買い)
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート50,000☆▼153.70(SL154.30買い)-¥30,000
2024年4月収支経過(01~16日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥85,000-¥30,000
ユーロ円+¥60,000+¥75,000
ユーロドル-¥41,000(-$250)
豪ドル円+¥55,000+¥45,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000☆153.70(SL154.30買い)
ユーロ円売り50,000★△164.00(162.50ロングカバー)+¥75,000
豪ドル円売り50,000★△99.70(98.80ロングカバー)+¥45,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000☆154.40(SL155.00買い)
ドル円買い50,000152.30
ユーロ円売り50,000164.70(SL165.20買い)
ユーロ円買い50,000162.00(SL162.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0550(SL1.0500売り)
豪ドル円売り50,000100.30(SL100.80買い)
豪ドル円買い50,00098.00(SL97.50売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000152.50
ユーロ円売り50,000164.50(SL165.00買い)
ユーロ円買い50,000162.00(SL161.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0550(SL1.0500売り)
豪ドル円売り50,000100.00(SL100.50買い)
豪ドル円買い50,00098.00(SL97.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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