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外貨投資 転ばぬ先の智慧

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第607回 年末に向けたドルショートの巻き戻しが続く…

2017年12月11日

 周知のとおり、この時期は米国内でドル資金の需要が強まりやすく、また米系多国籍企業による本国への資金還流が起こるとの思惑も強まりやすい。さらに、そうした年末特有のドル需要逼迫トーク自体が投資マインドを刺激して市場全体がドル高になびきやすくなるということもあるし、ヘッジファンド勢も活発に動く。
 おまけに、今年の年末は米税制改革法案の年内成立期待に加え、12月のFOMC(12-13日)における利上げ、米大統領が公表したインフラ投資計画などが一段のドル高期待を演出しており、結果的に足下でドル/円は強気の展開を続けている。

 周知のとおり、先週末8日に発表された11月の米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)の伸びこそ事前予想を上回ったものの、注目度の高い平均時給の伸びが前年比2.5%と予想を下回り、一時的にはドル弱気に傾く場面もあった。しかし、米株価にとっては好材料と捉えられた部分もあり、最終的には株高がドル買いを誘うこととなった。
 結果、ドル/円は、一時113.58円あたりまで上値を伸ばし、終値(=113.47円)でも一目均衡表の日足「雲」上限を上抜けた。思えば、ドル/円は11月22日に長めの陰線を描いて日足「雲」上限を下抜け、後に幾度か同水準付近まで戻りを試す動きが見られたものの、しばらくは強めの上値抵抗として意識されていたのである。
 もちろん、一日だけの動きではまだハッキリしたことは言えないが、仮にクリア・ブレイクとなった場合は、次に2015年6月高値と2016年12月高値を結ぶレジスタンスラインを上抜けるかどうかが注目されることになると見ておきたい。実のところ、11月6日にドル/円が114.72円の直近高値をつけた場面では、同ラインに頭を押さえられる格好となって反落し、その後は暫く調整ムードの色濃い展開を続けることとなった。
 とどのつまり、このレジスタンスラインをブレイクしないことには「2015年6月高値からの調整が終了した」とは言えず、それだけに同ラインをひとたび上抜けた場合のインパクトはそれなりに強いと思われる。結果、仮に11月6日高値を上抜けるような展開になれば、そこからはテクニカルに上値の余地が拡がりやすくなるとみていいだろう。
 ましてや、このレジスタンスラインを上抜けるほど強気の流れとなった場合には、ついに3月半ばあたりから長らく形成し続けてきた「フラット型の保ち合いレンジ」の上辺を上抜ける=保ち合いレンジから上放れるといった展開になる可能性もある。
 もちろん、足下のドル強気の流れはあくまでも年末要因によるところが大きく、クリスマス休暇に突入する前の今週15日ぐらいまでには一巡する可能性もある。実際、昨年12月に一旦118.65円の高値をつけに行ったのも15日であった。
 よって、そこから一段の上値を追うためには、やはり米税制改革法案の成立など、相当なインパクトを伴う強気材料が必要となろう。今週のFOMCで注目されているメンバーらの金利見通し(ドット・プロット)については、来年の利上げを年3回とする見方が中心になると見られ、それでは一段のドル買い要因としては少し弱い。

 一方、年末に向けたドルショートのポジション調子が進むなか、それを一因としてユーロ/ドルのロングポジションを巻き戻す動きも足下で続いている。
 ユーロ/ドルは先週5日に11月7日安値と11月21日安値を結んだ短期サポートラインを下抜け、次いで7日には21日線と89日線をほぼ同時に下抜ける展開となったことで、基本的に弱気へとなびきやすい状況にある。
 14日のECB理事会後の会見では、ドラギ総裁が前回の理事会のときと同様、来年1月以降の債券買入について「テーパリングではない」、「期限はオープンエンドである」などといった点に念を押すような発言をすれば、ユーロ安を招きやすいので要警戒である。
(12月11日 09:15)


※当コラムは毎週月曜日の更新です(月曜日が祝日の場合は休載となります)。

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

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