FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 田嶋智太郎コラム『外貨投資 転ばぬ先の智慧』
外貨投資 転ばぬ先の智慧

最新の記事

第903回 注目集める「債券市場参加者会合」と米物価指標

2024年07月08日

 先週5日に発表された6月の米雇用統計の結果を得て、市場は「9月米利下げ開始」の観測を一段と強めた模様である。既知のとおり、6月の非農業部門雇用者数(NFP)の伸びは事前予想を上回ったものの、前回(5月)実績よりは伸びが鈍化し、さらに5月と4月の結果は大幅に下方修正された。加えて、失業率が前回よりも若干上昇していたことも手伝い、多くの市場関係者からは9月利下げの可能性が指摘された。
 振り返ると、先週は1日に発表された6月の米ISM製造業景気指数が3カ月連続で50割れの水準に沈み、3日に発表された5月の製造業新規受注や6月の米ISM非製造業景気指数も予想よりかなり弱めの結果であった。
 2日に講演した米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は利下げについて「さらなる証拠が必要」などと述べていたが、同時に「予想外の労働市場の軟化は“行動”のきっかけになり得る」とも述べており、その意味からしても6月の米雇用統計の結果はFRBが利下げの判断を行う上で重要な“証拠”の一つになったものと思われる。
 今週は、11日に6月の米消費者物価指数(CPI)、12日に6月の米生産者物価指数(PPI)の結果が発表される運びとなっており、目下の市場の観測が“確信”に変わっていくかどうか、大いに注目されるところとなる。

 一方、先週末までにユーロ/ドルが7営業日連続の上昇となったこともやはり見逃せない。その間に、一目均衡表(日足)の「転換線」や200日移動平均線、日足「雲」などの重要な節目を次々に上抜ける動きとなったことは。まさに目を見張る。
 周知のとおり、6月30日に行われた仏議会選挙の第1回投票の結果は、マリーヌ・ルペン氏が事実上率いる極右政党、国民連合(RN)が予想どおり躍進したが、その時点から市場では「RNは事前の一部世論調査より小幅な差で勝利することになる」との見方が広がり、むしろ週明けからユーロを買い戻す動きが強まった。
 さらに、7月7日の第2回投票を控えるなかで、マクロン大統領率いる与党連合と左派連合が候補者を一本化する動きとなり、結果、RNなどの極右勢力は絶対多数に大きく届かないとの見方が早い時点で大勢を占めるようになった。つまるところ、選挙結果がユーロを下ブレさせるリスクは見る見る低下して行った。そして実際、第2回投票の出口調査では、左派連合が第1党となる見通しとなっている。
 また、4日には英議会下院選挙の投開票が行われ、最大野党・労働党が14年ぶりに政権を奪取することとなった。とはいえ、結果を見る以前に労働党の圧勝は事前に織り込まれており、むしろポンド/ドルも連日で上値を追う展開を続けた。結果、もはや市場では一頃のような“ドル独歩高”の様相は見られなくなっている。目先、ユーロ/ドルは上げ一服となってもおかしくないのだが、今週発表の米CPIやPPIの結果次第では1.09ドル処を試しに行く可能性もあると見られる。

 その割にドル/円は、依然として高止まりの状態を続けているとの感もあるが、そろそろ潮目が変わり始めてもおかしくないように思われる。
 実際、先週は日本国債10年物の利回りが一時的にも1.10%台まで上昇する場面が見られ、日本株市場ではメガバンク株を中心に金融株全般が大きく上値を伸ばす動きとなった。その背景にはやはり月末に控えた日銀金融政策決定会合の結果に対する市場の思惑が絡む。今週は9-10日に「債券市場参加者会合」が行われる予定となっており、同会合に相前後して市場に伝わる諸々の関連ニュースがドル/円の値動きに少なからぬ影響を及ぼすと心得ておきたい。
 仮にドル/円が160.30円処を明確に下抜けてきた場合は、21日移動平均線(現在は159.20円処)を試す可能性もあると見る。

(07/08 07:00)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 外貨投資 転ばぬ先の智慧 > 田嶋智太郎コラム『外貨投資 転ばぬ先の智慧』