いわゆる「トランプ関税」を巡る不透明感にて、米10年債利回りは“上昇傾向”を続けています。
特に先週末の米雇用統計が“軒並み強かった”こともあり、23年11月以降初となる“4.80%乗せ”を示現するに至っています。
一方でドル円は“158.872円”へと駆け上がりましたが、“24/7/16高値(158.850円)”に面合わせということもあり、その後は“利益確定売り”に押されています。
特に米株式にとっては「グッドニュース=バッドニュース」となっていることから、“株価下落→リスク回避→円買い”も加わっている感があります。
こうして週明けの昨日には“156.914円”へと値を落とすなど、現時点では“上値の重さ”が目立っているのが実状といえそうです。
すでに「米利下げ局面終了」を短期金融市場は織り込み始めていますが、まだ“未確認(未確定)”という段階です。
一方で「日銀利上げ」が囁かれているものの、こちらも“未確認(未確定)”といわざるを得ず、少なくとも“ペースは緩やか”との域を出るには至っておりません。
そうなると“上を下への揺れ動き”になったとしても、下値は限定されると見るのが妥当なところ…?
「米PPI&CPI」や「小売売上高」、さらには「ベージュブック」まで予定されていることを踏まえれば、普通に考えれば“米経済指標次第(ドル主導)”と見るのが自然です。
ただ前記「米利下げ局面終了」をすでに織り込み始めている中では、“覆す材料”が飛び出さない限りは材料視されづらい…?
一方で「日銀利上げ」は囁かれてはいるものの、“ペースは緩やか”から脱していない以上、“変動余地有”と見るのが妥当なところ…?
為替相場の基本は“ドル主導”ですが、今週(目先)に関しては“円主導”の展開をより想定しておくべきかもしれませんね。
《13:00》
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