◆ “上値は重い”が“ドル買い”先行… - “151円後半”

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いよいよ「152円トライ」…!?

2024年04月02日

◆ “上値は重い”が“ドル買い”先行… - “151円後半”

昨日発表のISM製造業景況指数は“2022年9月以来最高(50.3)”を記録したことで、「米利下げ時期」を巡る思惑はさらに後ズレしました。
すでに「米6月利下げ観測」は“50%台(本稿執筆時は43.5%)”まで低下しており、米10年債利回りは“2週間ぶり水準(4.33%)”へと上昇しています。

一方で“152円ライン”にかけては「オプション絡みの防戦ドル売りオーダー」がズラッと並んでいるとされており、ドル円は相変わらず“上値の重さ”を強いられています。
ただ“下値の堅さ”も如何ともしがたいものがありますので、いわゆる“高止まり”ではありますが、ジワリジワリと“上値模索”を促して、昨日の取引を終えています。


◆ 「実弾介入の有無」がやはりポイント…?

こうなると「日米金利格差拡大」を背景とした“ドル買い+円売り”が入りやすく、前記「オプション絡みの防戦ドル売りオーダー」が並ぶ“152円ライン”を巡る攻防が本日のメインテーマということになってきます。
鈴木財務相からは相変わらず「円安けん制発言」が飛び出してはいるものの、「口先介入」の効果は総じて減じてきています。
このため「実弾介入の有無」が、やはりポイントということになってきそうです。


◆ メインは欧米タイムの攻防…!?

ただし政府・日銀が目を光らせる“東京タイム”に関しては、“やや控えめ”の上値模索と見るのが妥当といえます。
そうなるとよりポイントは欧米タイムということになりますが、本日は「米JOLTS求人件数」に加えて、ボウマンFRB理事/ウィリアムズNY連銀総裁/メスター・クリーブランド連銀総裁/デイリー・サンフランシスコ連銀総裁と、「米要人発言」が目白押しとなっています。
もちろんそれらの結果を見てからということになりますが、直近の米経済指標等を踏まえれば“米利下げ時期後ズレ→ドル買い”となる可能性は十分…?

もちろん「実弾介入」の可能性が睨みながらとなりますので、“神経質な上値模索”は否めないところがあります。
このため“突破できるか?”に関しても現時点では微妙といわざるをせんが、少なくとも本日は「152円トライ」を想定したいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※ボラティリティが拡大していますので、いつもより値幅を拡大しています。

153.300(90/6/29高値)
153.118(+2σ)
153.000(大台)
152.414(ピボットハイブレイクアウト)
上値5:152.300(90/7/6高値)
上値4:152.089(ピボット2ndレジスタンス)
上値3:151.964(3/27高値《年初来高値》、大台)
上値2:151.869(ピボット1stレジスタンス)
上値1:151.763(4/1高値)
前営業日終値:151.650(+1σ)
下値1:151.324(ピボット1stサポート)
下値2:151.218(4/1安値)
下値3:151.143(3/28-29安値、日足・一目均衡表転換線)
下値4:151.002(3/22-25安値、3/27安値、ピボット2ndサポート、大台)
下値5:150.918(3/21~3/27の61.8%押し)
150.779(ピボットローブレイクアウト)
150.671(3/21~3/27の76.4%押し)
150.272(3/21安値)
149.948(20日移動平均線、大台)
149.869(3/8~3/27の38.2%押し)
149.550(50日移動平均線)
149.222(3/8~3/27の50%押し、日足・一目均衡表先行スパン上限/基準線、週足・一目均衡表転換線)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

100.210(14/12/9高値、3/21高値《年初来高値》)
100.000(大台)
99.704(3/22高値、+2σ)
99.475(、ピボットハイブレイクアウト)
99.406(3/21~3/28の61.8%戻し)
99.243(3/26高値、ピボット2ndレジスタンス)
99.169(3/21~3/28の50%戻し、日足・一目均衡表転換線)
上値5:99.027(3/27高値、+1σ、大台)
上値4:98.929(3/28高値)
上値3:98.945(4/1高値、3/21~3/28の38.2%戻し水準)
上値2:98.804(ピボット1stレジスタンス)
上値1:98.537(日足・一目均衡表基準線)
前営業日終値:98.398(20日移動平均線)
下値1:98.274(4/1安値)
下値2:98.166(3/28安値、週足・一目均衡表転換線、3/11~3/21の61.8%押し水準、ピボット1stサポート)
下値3:98.000(大台)
下値4:97.866(50日移動平均線、ピボット2ndサポート)
下値5:97.721(日足・一目均衡表先行スパン上限)
97.564(3/19安値)
97.403(100日/20週移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
97.247(3/13安値、3/15安値)
97.007(3/12安値、大台)
96.941(週足・一目均衡表基準線)
96.851(2/9安値、3/11安値、日足・一目均衡表先行スパン下限)
96.422(2/7-8安値)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

193.756(15/8/21高値)
193.533(3/20-21高値《年初来高値》)
193.000(大台)
192.864(+2σ)
192.232(3/22高値、3/20~4/1の61.8%戻し)
192.000(大台)
191.932(3/20~4/1の50%戻し)
191.778(日足・一目均衡表転換線)
191.671(3/26高値、+1σ)
191.521(3/27高値、3/20~4/1の38.2%戻し)
191.348(4/1高値)
191.000(大台)
190.755(日足・一目均衡表基準線)
190.424(20日移動平均線)
前営業日終値:190.335
190.184(4/1安値)
190.099(3/11~3/20の61.8%押し)
190.000(大台)
189.840(週足・一目均衡表転換線)
189.536(3/18-19安値、50日移動平均線)
189.221(-1σ)
189.009(大台)
188.944(日足・一目均衡表先行スパン上限)
188.586(3/14-15安値)
188.412(3/13安値)
188.006(-2σ、大台)
187.932(2/15安値、3/11-12安値)
187.856(2/12安値)
186.932(100日/20週移動平均線、大台)

《10:55》
《11:20、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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