新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコの航空機購入はドル買い?】
日本経済新聞の記事によると、中東勢の航空機発注がここ10年で最大の見込みになると報道しています。新型コロナウイルスの回復から旅行需要が見込めることが理由になっているようです。またUAEのエミレーツ航空やカタール航空などが急成長しており、各社はアジアと欧州の中間に位置する中東をハブ空港として整備することを目指しているとのことです。
そのような中でトルコのサンエクスプレス航空はボーイングの小型機737MAXを最大90機は発注すると発表しています。737MAXは1機あたり約1億1000万ドルの値段で、日本円にして160~165億円ほどします。
トルコ国営航空ターキッシュエアラインズもボーイングとの大型商談を控えているようです。航空機の購入は輸入なので当然ドル買いリラ売りの需給となりますが、航空機はリースなどの購入形態もあるので、すぐにドル買いの需要が出てくるとも限りません。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは28.2054~28.7066のレンジで1.14%の上昇となりました。25日移動平均線の位置する28.20付近がサポートになりドル高リラ安が続いています。引き続き緩やかなリラ安を予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は5.145~5.299のレンジで1.37%の下落となりました。リラ円も25日移動平均線の位置する5.29付近がレジスタンスとなり下落トレンドが続いています。5.1~5.29円のレンジを予想します。
【金融政策発表に注目】
14日に発表された米国のCPIは予想を下回る数字で全般的にドル売りの流れになり南アフリカランドも18.70ランド付近から一時18.10付近にドル売りランド買いの流れとなりました。
一方で15日に発表された9月の小売売上高は前月の-0.3%から0.9%に上昇し予想の0.1%を上回りましたが影響は限定的でした。
今週は22日のCPI、23日の政策金利発表が注目材料になります。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.1005~18.7945のレンジで1.94%の下落となりました。全般的にドル売りの流れを受けてランドもドル下落ランド上昇の流れになりました。18.80付近がレジスタンスとなり18~18.70のレンジを予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は8.045~8.344のレンジで1.37%の上昇となりました。一時8.344円の高値まで上昇しましたが8.155円に下落して終了しました。先週安値の8.045円付近がサポートとなり8.045~8.344円のレンジを予想します。
【今後の金融政策に注目】
ロドリゲス・メキシコ中銀総裁は13日にエル・フィナンシエロ紙とのインタビューで、インフレ圧力が緩和していることから主要政策金利の段階的引き下げを検討し始める可能性はあるが、年内の利下げ見通しはないと述べました。
また予想されるインフレ見通し改善によって今後の会合で政策金利の引き下げの議論を始めることができる、ただ利下げは緩やかなもので継続的な利下げサイクルになるとも限らないと述べました。
USD/MXN 週足BIDチャート
先週のドルペソは17.1792~17.7169のレンジで2.48%の下落となりました。18.45まで上昇しましたが75日移動平均線付近がレジスタンスとなり再び下落に転じました。下落トレンド継続で16.50~18のレンジを予想します。
MXN/JPY 週足BIDチャート
先週のペソ円は8.548~8.762のレンジで1.57%の上昇となりました。25日移動平均線が位置する8.25円付近がサポートとなり8.25~8.8円のレンジを予想します。
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