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為替モーニング東京市場2024年11月13日

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2024年11月13日
(コラム執筆時間:09時15分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円153.30~155.00
ユーロ円163.30~165.00
ユーロドル1.0550~1.0700
豪ドル円100.00~101.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米国株式市場ではNYダウが前日比382ドル安と3日ぶりに反落しているが、相対的に高値警戒感を踏まえた持ち高調整の段階にあり、総じてトランプトレードへの期待感が先行していると言わざるを得ない。ただトランプ次期政権では減税を含めた米財政難にも注目しなければならず、財政拡大によるインフレ再燃懸念も無視できないなど、これまでのような筋書き通りの展開になるかは懐疑的である。そんな中、FRBの利下げ期待が後退していることもあり、米債券利回りの高止まり状態にあり、ドルを買い戻す動きが優勢となっている。それでも米国では貿易赤字改善のためにはドル安志向も根強く、加速的なドル上昇は描きづらい状況にある。いずれにしてもトラン大統領の返り咲きを受けて、改めて対中強硬姿勢が鮮明になっていることもドル買いを助長させているが、相対的に不透明感も強く、当面は一喜一憂することなく、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。

一方、ドル円は一時155円に迫る展開を見せてはいるが、さらなる上昇局面では政府日銀による介入操作への警戒感も強く、拙速的な上値トライは慎重になっている。そんな中、機関投資家やヘッジファンドからは、日米金利格差を踏まえてドルショートの持続性が問われており、過度な円高局面は描きづらいのが実状となる。引き続きレンジ幅ドル円153.00~155.00を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が賢明であろう。

他方、ユーロドルは方向感に乏しい中、米ドル主導の展開を強いられている。ただ1.06割れでは割安感を踏まえた利益確定買いが散見されるなど、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0550~1.0700を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円前後から押し目買いと共に、155円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05台半ば前後から押し目買いと共に、1.07前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円154円台半ば前後から売りを随時実施しており、現状では155円前後に集約されている模様。一方、輸入企業は153円半ば半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中で調整色を強めているが、米債券利回りの上昇を受けて戻り売りが優勢となっている。現状ではユーロドル1.07前後からナンピン売りと共に、1.05台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円153円台半ば割れではロング、155円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は163円前後から押し目買いと共に、164円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円前後から押し目買いと共に、101円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.70155.50
ユーロ円162.80165.50
ユーロドル1.05001.0770
豪ドル円99.50102.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円152.70155.50
ユーロ円162.80165.50
ユーロドル1.05001.0770
豪ドル円99.50102.30
現在のポジション
ユーロドルロング50,000☆1.0650(SL1.0550売り)
2024年11月収支経過 (11/01~13日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥50,000
ユーロ円±¥0
ユーロドル±¥0
豪ドル円+¥70,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000☆154.50(SL155.00買い)
ドル円買い50,000152.50(SL152.00売り)
ユーロ円売り50,000164.50(SL165.00買い)
ユーロ円買い50,000162.80(SL162.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0730
ユーロドル買い50,0001.0550(SL1.0500売り)
豪ドル円売り50,000101.50(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,00099.80(SL99.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000155.00(SL155.50買い)
ドル円買い50,000153.50
ユーロ円売り50,000165.00(SL165.50買い)
ユーロ円買い50,000163.30(SL162.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0700
ユーロドル買い50,0001.0550(SL1.0500売り)
豪ドル円売り50,000101.70(SL102.20買い)
豪ドル円買い50,000100.00(SL99.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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