鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 154.30~156.30 |
ユーロ円 | 166.50~168.50 |
ユーロドル | 1.0680~1.0830 |
豪ドル円 | 101.50~103.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
鈴木財務大臣が必要な時に適切な対応を堂々と取ると発言したが、繰り返される口先介入に対して円売りが収まる気配はない。むしろ日米金利差拡大を背景に、ジリジリと円売り志向が強まりつつある。そして市場では最早、利上げを実施するしか手立てがないとの憶測も少なくなく、一部では再びドル円160円台へと円売り志向が強まるとのネガティブ発言も浮上している。ただ現状では先週分の新規失業保険申請件数が予想以上に前週から増加し、9カ月ぶりの高水準となったことで、米年内利下げ観測が強まると同時に、長期金利低下を招いている。またサンフランシスコ連銀総裁がファンダメンタル的に労働市場が低迷した場合は行動が必要と発言したこともあり、もう一段のドル上昇局面では戻り売りが優勢になっている。いずれにしても売買材料が多岐に亘っており、焦点が絞り切れないだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
一方、ドル円は本日発表された4月景気ウォッチャー調査が47.4と市場予想50.3を大幅に下回り、また先行き判断も48.5と前回51.2から下回っている。内閣府は景気について緩やかな回復基調が続いているとはしているものの、下方修正しており、円安による副作用が如実に表れている。相対的には海外勢も円売りに反応しやすい状況にあるが、依然として介入警戒感がある以上、拙速的な上値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円154.30~156.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が得策であろう。
他方、ユーロドルは1.07台後半でもみ合い相場と化しているが、更なる買い材料も乏しく、依然として米ドル次第の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅1.0680~1.0830を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、154円台半ば割れから押し目買いと共に、156円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07割れから押し目買いと共に、1.08台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円156円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も同様に、154円前後を視野に、154円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.07割れから押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円154円前後ではロング、156円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は166円台半ば前後から押し目買いと共に、168円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は101円台半ば前後から押し目買いと共に、103円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.80 | 156.80 |
ユーロ円 | 166.00 | 169.00 |
ユーロドル | 1.0630 | 1.0880 |
豪ドル円 | 101.00 | 104.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.80 | 156.80 |
ユーロ円 | 166.00 | 169.00 |
ユーロドル | 1.0630 | 1.0880 |
豪ドル円 | 101.00 | 104.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆155.80(SL156.30買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆167.00(SL168.50買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆102.50(SL103.50買い) |
前日のSL実行ポジション
ドル円ショート | 50,000 | ★▼155.30(SL155.80買い)-¥25,000 |
2024年5月収支経過 (01~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥85,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥100,000 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥155,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆155.80(SL156.30買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆102.50(SL103.00買い) |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 156.00(SL156.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 154.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 168.30(SL168.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 166.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0830(SL1.0880買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0680(SL1.0630売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 103.30(SL103.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 101.80 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 156.30(SL156.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 154.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 168.50(SL169.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 166.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0830(SL1.0880買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0680(SL1.0630売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 103.50(SL104.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 101.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。