FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

YEN蔵の外国為替見聞録

最新の記事

トルコ、南アフリカの利下げの影響

2020年01月17日

昨日はトルコ中央銀行と南アフリカ中央銀行の政策金利発表があり、どちらもサプライズな結果となりました。
トルコ中央銀行は政策金利の1週間物レポレートを0.75%下げ11.25%としました。予想は11.5%への利下げでした。12月のインフレ率が11.84%だったことで、実質マイナス金利を避けるために小幅な利下げが予想されていましたが、それを上回りました。
12月の通貨安から据え置きの観測もあったのでややサプライズ感はあります。

声明文では「インフレ見通しは引き続き改善し、インフレ予想は広範囲にわたる低下を維持した」「インフレの経過は年末のインフレ予測と概ね一致していると考えられます。したがってインフレ見通しに影響を与えるすべての要因を考慮して、委員会は政策金利を慎重に低下させることを決定した」と述べています。
トルコのインフレ率は2018年10月に25.24%まで上昇しましたが、その後は低下し2019年10月に8.55%に低下しました。その後11月は10.56%、12月は11.84%に上昇しています。インフレ率の低下がトルコ中央銀行の利下げ余地を生み出しました。これによって2019年7月の利下げをはじめ24%から19.75%、9月に16.5%、10月に14%、12月に12%と4回利下げしましたが利下げ幅は縮小しており、そろそろ据え置きに転換するのではないかと思惑もありました。
ただここで大幅な利下げをすると実質マイナス金利になるとともに通貨安の引き金になることも懸念されました。そこで0.75%と予想の0.5%は上回りましたが、最近では小幅な利下げになったことは為替市場でトルコリラ買いの材料になりました。声明文で政策金利を慎重に低下させると宣言したことも好感されました。

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント


TRY/JPY 4時間足BIDチャート


チャートはトルコリラ円の4時間足、一目均衡表、RSI(上がデイリーベース、下が4時間足ベース)です。
短期的には利下げがリラ円を上昇させています。1月14日の高値18.775円を上抜けしつつありますが、4時間足のRSIが80.956と80を超えてきています。また日足ベースでも74.616まで上昇しています。もう一段の上昇余地はありますが高値圏の警戒感が必要と思われます。
ここを上抜けできれば12月13日の高値18.95円への上昇が予想されます。一方でこのレベルが高値圏になれば18.60~18.80のレンジ継続と思われます。

SARB(南アフリカ中央銀行は予想外の0.25%引き下げで政策金利を6.25%としました。
インフレ率の低下が利下げ環境を整えたようです。
南アフリカに関しては、経済及び物価状況を考えると利下げ期待も一部にはありましたがコンセンサスは据え置きでした。
2月に行われる財政演説で財政赤字の削減の方向性が示されるまでは据え置きが予想されていました。
利下げを受けてランド円は一時7.599円まで下落しましたが、再び7.645エ円に上昇しました。ここのところランド円は7.6~7.66円のレンジで推移しています。トレンドが出てこない中で今しばらくこのレンジでの動きが想定されます。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > YEN蔵の外国為替見聞録 > YEN蔵(田代岳)コラム『YEN蔵の外国為替見聞録』