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第778回 ドル/円、クロス円の押し目をじっくり買い拾いたい

2021年10月25日

 先週20日、ドル/円は一時114.70円処まで上値を伸ばし、2017年11月高値=114.73円に顔合わせする格好となった。結果、目先的に一つの目標到達感が広がった模様で、ほどなく反落して週末22日には一時113.41円まで下押す場面もあった。
 同水準は、9月22日安値と10月5日安値を結ぶ下値サポートライン(=上昇チャネルの下辺)が位置するところであり、目先は「このサポートラインが再び下値を支えるかどうか」が焦点ということになる。
 また、先週は週末にかけてクロス円全般が調整含みの展開になっていたことも一つのポイントである。いずれも20日までの上げがあまりに急ピッチであったことから、足元では利益確定に伴う当然の調整が生じていると考えられる。
 原油をはじめとする資源価格全般の上昇で、資源・エネルギーの輸入価格上昇に伴う「日本売り」の流れに変化がないことを考えれば、円売りの流れも基本的には続くものと見ていいだろう。よって、当面はドル/円、クロス円の押し目をじっくり見定めながら、買い拾うチャンスをうかがう算段で臨みたいところである。
 足元の調整が一巡すれば、やはりドル/円は115円台を意識した展開となる公算が大きい。仮に、115円台を回復する動きとなってきた場合には、少し長い目で年内にも118円台をうかがう動きになる可能性もあると見る。
 なお、前回更新分の本欄でも述べたとおり、10月の月足ロウソクが一目均衡表の月足「雲」を上抜ける展開となっていることには引き続き注目しておきたい。今週末は10月末でもあり、月足終値で月足「雲」上限=112.15円を下抜けなければ、やはりチャートフェイスから受ける印象は9月までとは一変する。

 既知のとおり、このところ英国やドイツなどでは新型コロナウイルスの感染が再び急拡大している。その一方で、米国の新規感染者数は着実に減少傾向を辿っている。日本の新規感染者数も目に見えて減少しており、そのあたりが相場に反映されるかどうかという点もしばらくは見逃せない。
 米国疾病予防管理センター(CDC)は21日、モデルナとジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンについて、効果を高めるための追加接種の対象者を発表。異なるワクチンの混合接種についても認める方針を示しており、その効果が大いに期待される。加えて、近くコロナ向け経口治療薬の供給が始まるとの期待もあり、そうしたことは基本的なドル買い安心感にもつながりやすい。
 一方、ユーロについては今週28日に開催されるECB理事会の結果が一つのポイントとなる。先週22日に発表された10月のユーロ圏非製造業PMI(速報値)は事前予想も前回水準も大きく下回り、3カ月連続の悪化で6カ月ぶりの低水準となった。新型コロナの再拡大も懸念されるなか、ECB理事会後の会見に臨むラガルド総裁の発言はハト派寄りのものになりやすいと見られる。
 また、欧州連合(EU)は英政府が北アイルランドに関する取り決めを撤回した場合、EU離脱後に締結した貿易協定の破棄を検討する可能性が伝わっている。その結果、22日のポンド/ドルは一時大きく下落することとなったわけだが、むろんユーロにとっても弱気材料となりかねない。
 とりあえず、足元のユーロ/ドルは10月半ばからのリバウンドを継続しているが、このリバウンドにもおのずと限界があろう。先週、ユーロ/ドルが幾度か試した1.1660-70ドル処は、9月3日高値から10月13日安値までの下げに対する38.2%戻しの水準でもあり、一つの節目=目先の上値抵抗として意識されやすくなっている。
 ユーロ/ドルが目先のリバウンド一巡で再び弱気に転じた場合は、あらためて一目均衡表の週足「雲」下限(現在は1.1560ドル処)が意識される展開となる可能性があろう。

(10月25日 07:00)

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プロフィール

  • 著者近影 田嶋 智太郎(たじまともたろう)
    昭和63年、慶応義塾大学卒業後、国際証券(現三菱UFJ証券)勤務を経て、経済ジャーナリストに転身。これまでにNHK「くらしの経済」、テレビ朝日「やじうまプラス」などのコメンテータを務め、年間で全国およそ200ヶ所の講演を続ける。現在は日経CNBC「一発回答!銘柄ナビ」レギュラー。「株に成功する技術と失敗する心理」(KKベストセラーズ)など著書も多数。


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