鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 153.50~155.00 |
ユーロ円 | 164.80~166.30 |
ユーロドル | 1.0600~1.0750 |
豪ドル円 | 99.30~100.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米PMIは製造業並びに非製造業共に予想を下回る内容となり、特に製造業は49.9と判断基準の50を下回ったことが嫌気された。また雇用指数は48とサービス業の雇用減少/製造業の伸び悩みもあり、相対的にドルロングを手仕舞う動きが優先されている。ただ先に米労働省が発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比3.5%上昇しており、相反する動きに市場も混迷を深めている。そしてFRBの利下げ期待後退から米債券利回りが高止まっており、拙速的なドル売りには慎重になってもいる。さらに米景況感の良さもあるが、中東情勢の深刻化も加わっており、リスク回避のドル買いニーズも顕在化しているなど、依然としてドルを買い戻す動きが優勢な状況に変化はない。ただ相場自体の売買材料が多様化している以上、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は政府日銀の介入警戒感を踏まえて155円台トライには慎重になっているが、34年ぶりの円安水準には様々な憶測が飛び交っている。対ドルのみならず、他の主要通貨に対しても円安が進行しているなど円独歩安の状況にあるだけに、過度な円安を放置できない状態にも直面している。それ故に週末の日銀金融政策決定会合を注視せざるを得ないが、介入以外の目新しい材料も乏しく、底堅い展開が続く可能性は高い。ただ介入期待を払しょくできていないだけに、引き続き直近のレンジ幅153.50~155.00円を重視し、同レベル前後からのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは冴えない米PMIの結果を受けて買い戻しが優勢となり、1.07台を回復している。たださらなる独自の買い材料が乏しいだけに、加速的な上昇は見込みづらい側面がある。引き続きレンジ幅1.0600~1.0750を重視し、同レベル前後からのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円台半ば前後から押し目買いと共に、155円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円155円前後から断続的に売りが散見されている模様。一方、輸入企業は介入期待を含めて買い急ぐことなく、153円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開ではあるが、ECBの利下げ観測を背景とした戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円153円台半ば前後ではロング、155円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は164円台半ば前後から押し目買いと共に、166円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円台半ば前後から押し目買いと共に、100円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.00 | 155.50 |
ユーロ円 | 164.30 | 166.80 |
ユーロドル | 1.0550 | 1.0800 |
豪ドル円 | 98.80 | 101.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.00 | 155.50 |
ユーロ円 | 164.30 | 166.80 |
ユーロドル | 1.0550 | 1.0800 |
豪ドル円 | 98.80 | 101.30 |
現在のポジション
ユーロ円ショート | 100,000 | ☆165.50(SL166.30買い) |
2024年4月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥50,000 | |
ユーロ円 | +¥35,000 | |
ユーロドル | -¥41,200(-$250) | |
豪ドル円 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆165.50(SL166.00買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 155.00(SL155.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 153.50(SL153.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆165.50(SL166.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 164.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0750(SL1.0800買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0600(SL1.0550売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.50(SL101.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.00(SL98.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 155.00(SL155.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 153.50(SL153.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 166.30(SL166.80買い) |
ユーロ円買い | 100,000 | 164.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0750(SL1.0800買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0600(SL1.0550売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.80(SL101.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 99.30(SL98.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。