鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 154.00~156.30 |
ユーロ円 | 165.80~167.50 |
ユーロドル | 1.0630~1.0780 |
豪ドル円 | 100.30~102.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
本日の日銀金融政策決定会合では国債購入の規模縮小を検討との報道があるが、円を買い戻す動きは一時的であり、むしろ米債券利回り上昇を受けて相対的にドルを買い戻す動きが優勢になっている。仮に国債買入を縮小すれば、事実上の量的引き締めに繋がるのであろうが、政府日銀の円安阻止の本気度が確かめる意味合いでも市場は緊張度を深めながら、決定会合ならびに植田日銀総裁の記者会見に注目せざるを得ない外部環境にある。そして経済界でも円安の副作用が指摘されているが、日米金融政策方針が根本的に変わらない限り、ドル円相場も政府日銀の実弾投入に依存せざるを得ない状況にある。いずれにしても日銀会合の動向を見極めたいとの思惑が先行しており、ある程度の乱高下を想定したポジショニングで対応することが得策であろう。
一方、ドル円はFRBの年内利下げ観測が消滅したとの見解もあり、再び円キャリートレード取引的な発想もあるなど、拙速的なドル売りトライは慎重になっている。ただ政府日銀の介入警戒も同時発生しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。補足的になるが、イエレン米財務長官は円安・ドル高に対処するための為替介入に対し、為替介入は稀であるべきだと指摘しているが、いまはその時であるのかもしれない。引き続きレンジ幅ドル円154.00~156.30円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは1.07台を回復したものの、更なる独自の買い材料が希薄であり、依然としてECBの利下げ観測を踏まえた戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、154円台半ば前後から押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、日銀会合待ちであり、様子見スタンスを強めている。輸出企業はドル円156円台も視野に、同レベル以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業も買い急ぐことなく、154円前後に買いが集約されている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。現状ではユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円154円台半ば割れではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は166円前後から押し目買いと共に、167円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円台半ば前後から押し目買いと共に、102円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.80 | 156.80 |
ユーロ円 | 165.30 | 168.00 |
ユーロドル | 1.0580 | 1.0830 |
豪ドル円 | 99,80 | 102.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 153.80 | 156.80 |
ユーロ円 | 165.30 | 168.00 |
ユーロドル | 1.0580 | 1.0830 |
豪ドル円 | 99,80 | 102.50 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆155.30(SL156.30買い) |
前日のSL実行ポジション
ユーロ円ショート | 100,000 | ★▼165.50(SL166.50買い)-¥100,000 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼100.80(SL101.30買い)-¥25,000 |
2024年4月収支経過(01~26日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥50,000 | |
ユーロ円 | -¥40,000 | -¥75,000 |
ユーロドル | -¥41,300(-$250) | |
豪ドル円 | +¥40,000 | +¥10,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆166.50(SL167.00買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆101.50(SL102.00買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 156.50(SL157.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 154.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 167.50(SL168.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△166.00(166.50ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 102.30(SL102.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△100.80(101.50ショートカバー)+¥35,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 156.30(SL156.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 154.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 167.50(SL168.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 165.80(SL165.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 102.00(SL102.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 100.30(SL99.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。