鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 153.00~156.00 |
ユーロ円 | 165.00~167.00 |
ユーロドル | 1.0630~1.0780 |
豪ドル円 | 100.50~102.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米ISM製造業景気指数が景気判断の50を割り込んだこともあるが、注目のFOMCでは事前予想通り、FRBの政策金利は5.25~5.5%に据え置かれた。ただその後のパウエルFRB議長の記者会見では、インフレはまだ高過ぎるとした上、利下げへの自信を得るには思ったより時間がかかるとしたが、利下げの時期は不明だが年内にインフレが鎮静化するとの見解を示した。相対的にハト派姿勢を強めた感が強く、米債券利回り低下も手伝って、ドルロングを解消する動きが目立っている。また一部では政府日銀による追従介入の観測も広がっており、ドル円は一時153円割れ目前まで下げ足を強めている。ただ日米金利差が着実に縮小しない限り、過度な円高期待は自重局面にある。とは言え、政府日銀が過度な円安に苦悩していたことが判明しており、次なるターゲットが150円割れなのかは未知数だが、段階的な円高局面と捉えた方が賢明であり、基本的にはドルの戻り売りを重視した方が得策であろう。
一方、ドル円は日銀の介入操作の本気度が試されているが、ここ一連の展開を受けて相対的に150円台では円キャリートレード取引自体が脆弱性を帯び始めており、過度な円安局面は見込みづらい状況にある。依然として米債券利回りの動向次第の感は否めないが、政府日銀の介入操作の実体が読み切れないだけに、安易にどちらにも仕掛けづらい側面が強い。引き続きレンジ幅ドル円153.00~156.00円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開ではあるが、米金利の優位性と割安感の買い戻しに挟まれて、終始狭いレンジ幅での攻防を余儀なくされている。引き続きレンジ幅1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、153円前後から押し目買いと共に、156円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、緊張感を踏まえて様子見スタンスを強めているが、輸出企業は戻り売りを重視しており、現状ではドル円156円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は156円前後から随時買いを実施しているが、現状では150円前後を目途に、153円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、更に調整色を強めている。現状ではユーロドル1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円153円前後ではロング、156円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は165円前後から押し目買いと共に、167円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円台半ば前後から押し目買いと共に、102円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 152.50 | 156.50 |
ユーロ円 | 164.50 | 167.50 |
ユーロドル | 1.0580 | 1.0830 |
豪ドル円 | 100.00 | 103.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 152.50 | 156.50 |
ユーロ円 | 164.50 | 167.50 |
ユーロドル | 1.0580 | 1.0830 |
豪ドル円 | 100.00 | 103.00 |
現在のポジション
No position |
2024年5月収支経過 (01~02日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50,000 | +¥50,000 |
ユーロ円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥75,000 | +¥75,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 158.50(SL159.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△156.50(157.50ショートカバー)+¥50,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 169.30(SL169.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△167.50(168.00ショートカバー)+¥ 25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0750(SL1.0800買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0600(SL1.0550売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 103.00(SL103.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△101.50(103.00ショートカバー)+¥75,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 156.00(SL156.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 153.00(SL152.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 167.00(SL167.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 165.00(SL164.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 102.50(SL103.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 100.50(SL100.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。