鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 156.30~158.30 |
ユーロ円 | 167.00~168.80 |
ユーロドル | 1.0600~1.0780 |
豪ドル円 | 101.30~103.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
前日の為替介入規模は5.5兆円前後と判明しているが、日米金利差拡大に解消の見込みがなく、ドル円相場は再び円売りを誘発している。実弾投入によってドル円は160円台から155円割れまで急落したが、既に半値戻しの状態にあるように、必ずしも効果的ではないとの観測も広がっている。そして市場全般でも円安の副作用が問われてはいるものの、政府日銀の認識不足もあり、またFOMCにおける利下げ観測の期待外れも加わっており、もはや円安阻止には実弾投入しかないのが現状であろう。補足になるが、先に行われた2022年10月の介入操作では、ドル円相場が150円前後で実施し、130円前後まで円高が進行したが、今回ばかりは過度な円高期待は望み薄といえる。また介入操作自体を待つばかりでは、逆に投機筋には格好の投資対象となる可能性もあるだけに、150円割れまで実弾投入する強気姿勢が必要なのかもしれない。いずれにしても本日のFOMC並びに週末の米雇用統計次第では波乱含みの展開も予想されるだけに、引き続きレンジ幅を通常よりも拡大し、じっくり待機策に務めることも一考であろう。
一方、ドル円は様々な憶測が飛び交ってはいるが、160円前後では上値の重さが再認識されており、戻り売りを重視した戦略性が求められている。引き続きレンジ幅ドル円156.30~158.30円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開に変わりがないが、ユーロ円が一時171円台まで上昇した反動もあり、ユーロドル自体も過熱感を踏まえた戻り売りに圧されている。引き続きレンジ幅1.0600~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、156円台半ば割れから押し目買いと共に、158円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円158円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、156円前後を視野に、156円台半ば割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中で調整色を強めているが、現状では割安感を踏まえた買い戻しも散見されており、ユーロドル1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円156円前後ではロング、158円半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は167円前後から押し目買いと共に、168円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は101円台半ば前後から押し目買いと共に、103円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.70 | 158.80 |
ユーロ円 | 165.80 | 169.30 |
ユーロドル | 1.0550 | 1.0830 |
豪ドル円 | 100.80 | 103.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 155.70 | 158.80 |
ユーロ円 | 165.80 | 169.30 |
ユーロドル | 1.0550 | 1.0830 |
豪ドル円 | 100.80 | 103.50 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆157.50(SL158.20買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆168.00(SP168.80買い) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆103.00(SL103.30買い) |
前日のSP実行ポジション
ユーロ円ショート | 50,000 | ★△169.00(SP168.00買い)+¥50,000 |
2024年4月収支結果 マイナスー¥192,000
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥150,000 | |
ユーロ円 | -¥15,000 | +¥50,000 |
ユーロドル | -¥42,000(-$250) | |
豪ドル円 | +¥15,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆168.00(SL168.70買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆157.50(SL158.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 155.30(SL154.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 168.80(SL169.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 167.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0800(SL1.0850買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0650(SL1.0600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 103.30(SL104.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 101.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 158.30(SL158.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 156.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 168.80(SL169.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 167.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0610(SL1.0560売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 103.00(SL103.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 101.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。