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為替イブニング海外市場2024年4月26日

2024年04月26日
(コラム執筆時間:18時55分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円155.00~157.00
ユーロ円167.00~169.00
ユーロドル1.0650~1.0800
豪ドル円101.00~103.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

注目の日銀金融政策決定会合では、金利は据え置かれた。国債購入を継続するとの文言が声明文から削除されたものの、植田日銀総裁は会合後の記者会見で、金融政策の今後の運営は先行きの経済・物価・金融情勢次第であり、この点を巡る内外の不確実性は引き続き高いと見ていると述べている。しかし当面緩和的な金融環境が継続すると考えている旨も述べているなど、現時点での実弾投入はやや遠退いた感が強く、円売りに拍車が掛かっている。それでも明日からのGW中に介入操作が実行される可能性も捨てきれないだけに、相場の難易度は更に高まっていると言わざるを得ない。いずれにしても日米金利差が縮小する気配がないだけに、ドルショートを持続できない状態にあるだけに、基本的に介入後にはドル買いに転じることも一考であろう。ただ軟弱な政府日銀の政策方針に幾度となく肩透かしを食ってもいるだけに、通常よりもレンジ幅を拡大し、少なめのナンピン売買で対応することが無難であろう。

一方でドル円は、FRBの利下げ後ズレの公算に対し、日銀の緩和政策継続を睨みながら、機関投資家ならびにヘッジファンドは再び円キャリートレード志向を強める可能性がある。それでも政府日銀の介入操作も常に視野にあるだけに、難しい選択肢を迫られている。引き続きレンジ幅ドル円155.00~157.00円まで拡大し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.07台を回復したものの、やや蚊帳の外状態にある。それでもECBの利下げ観測を踏まえて、依然として戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅1.0650~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、155円前後から押し目買いと共に、157円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、日銀会合の結果を受けてますます混迷を強めているが、更なる上昇局面では実弾投入への期待もあるだけに、輸出企業はドル円157円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はやや失望感はあるものの買い急ぐことなく、155円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状では今朝と同様に、ユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は乱気流の展開だが、ドル円155円割れではロング、157円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は167円前後から押し目買いと共に、169円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は101円前後から押し目買いと共に、103円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.50157.50
ユーロ円165.50169.50
ユーロドル1.06001.0850
豪ドル円99,50103.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.50157.50
ユーロ円165.50169.50
ユーロドル1.06001.0850
豪ドル円99,50103.50
現在のポジション
No position
本日のSL実行ポジション
ドル円ショート50,000☆▼155.30(SL156.30買い)-¥50,000
前日のSL実行ポジション
ユーロ円ショート100,000★▼165.50(SL166.50買い)-¥100,000
豪ドル円ショート50,000★▼100.80(SL101.30買い)-¥25,000
2024年4月収支経過(01~26日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥125,000-¥75,000
ユーロ円-¥65,000-¥100,000
ユーロドル-¥41,300(-$250)
豪ドル円+¥15,000-¥15,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000☆166.50(SL167.00買い)
豪ドル円売り50,000☆101.50(SL102.00買い)
前日の売買 海外市場
ユーロ円買い50,000★△166.00(166.50ショートカバー)+¥25,000
豪ドル円買い50,000★△100.80(101.50ショートカバー)+¥35,000
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000☆▼156.30(SL156.80買い)-¥25,000
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000☆▼167.50(SL168.00買い)-¥25,000
ユーロ円買い50,000165.80(SL165.30売り)
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,000☆▼102.00(SL102.50買い)-¥25,000
豪ドル円買い50,000100.30(SL99.80売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000157.00(SL157.50買い)
ドル円買い50,000155.00(SL154.50売り)
ユーロ円売り50,000169.00(SL169.50買い)
ユーロ円買い50,000167.00(SL165.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0800(SL1.0850買い)
ユーロドル買い50,0001.0650(SL1.0600売り)
豪ドル円売り50,000103.00(SL103.50買い)
豪ドル円買い50,000101.00(SL99.50売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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