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為替イブニング海外市場2024年4月25日

2024年04月25日
(コラム執筆時間:18時58分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円154.50~156.50
ユーロ円165.80~167.50
ユーロドル1.0630~1.0780
豪ドル円100.50~102.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米年内利下げ開始の後ずれ観測から米債券利回りは高止まりしており、依然として市場ではドル買い戻し志向が根強く、日米金利差拡大を背景に円全面安の状況を作り出している。とは言え、政府日銀としても利上げも出来ずにジレンマ状態にあるのだろうが、このまま円安を放置するかは懐疑的になっている。おそらく財務省は効果的な介入タイミングを計っているのだろうが、明日の日銀金融政策決定会合まではそれらしき雰囲気は皆無に近く、もう一段の円安進行も視野に入りつつある。ただリスク的には現状レベルからのドルロングおよび円ショートは禁物であり、基本的には相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが賢明であろう。

一方、ドル円は155円台を突破して以降も、口先介入しか手立てがないのかもしれない。それでいて米利下げ期待は大幅に後退しており、円安阻止には意図的な介入操作しか術がないのが現状といえる。いつ何時実弾投入するかは定かではないが、更なる円安局面は日本経済のダメージになる可能性もあるだけに、安易な上値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅154.50~156.50円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは1.07台を回復してはいるが、更なる独自の買い材料が乏しく、依然として米ドル主導にて戻り売りが優先されている。ただ円売りに助長される中、クロス円全般も上昇基調にあるだけに、拙速的な下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、154円台半ば前後から押し目買いと共に、156円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06台半ば割れから押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業および輸入企業も介入待ちの段階にある。輸出企業はドル円156円台以上から少なめのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様であり、一方の輸入企業も買い急ぐことなく、154円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めている。現状ではユーロドル1.06台半ば前後から押し目買いと共に、1.07台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円154円台半ば前後ではロング、156円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は166円前後から押し目買いと共に、167円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は100円台半ば前後から押し目買いと共に、102円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.90157.00
ユーロ円165.30168.10
ユーロドル1.05801.0830
豪ドル円100.00102.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円154.90157.00
ユーロ円165.30168.10
ユーロドル1.05801.0830
豪ドル円100.00102.80
現在のポジション
ドル円ショート50,000☆155.30(SL156.50買い)
ユーロ円ショート50,000☆166.50(SL167.50買い)
豪ドル円ショート50,000☆101.50(SL102.30買い)
本日のSL実行ポジション
ユーロ円ショート100,000☆▼165.50(SL166.50買い)-¥100,000
豪ドル円ショート50,000☆▼100.80(SL101.30買い)-¥25,000
2024年4月収支経過(01~25日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥50,000
ユーロ円-¥65,000-¥100,000
ユーロドル-¥41,300(-$250)
豪ドル円+¥5,000-¥25,000
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り50,000☆100.80(SL101.30買い)
前日の売買 海外市場
ドル円売り50,000☆155.30(SL155.70買い)
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000155.80(SL156.30買い)
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000☆166.50(SL167.00買い)
ユーロ円買い100,000165.00
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000☆101.50(SL102.00買い)
豪ドル円買い50,000100.00
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000156.50(SL157.00買い)
ドル円買い50,000154.50
ユーロ円売り50,000167.50(SL168.00買い)
ユーロ円買い50,000166.00
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,000102.30(SL102.80買い)
豪ドル円買い50,000100.80
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。

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