◆ “リスク回避→巻き戻し”の流れの中で… - “151円割れ”

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マネパ為替分析 日刊レポート

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“あく抜け”の可能性…!?

2024年04月05日

◆ “リスク回避→巻き戻し”の流れの中で… - “151円割れ”

にわかに台頭した“ドル売り/円売り”という前日からの流れの中で、昨日のドル円は“上値の重さ”がより目立ちました。
そうした中で「中東情勢緊迫化」が増幅したこともあり、NYタイム以降は“リスク回避→巻き戻し”が先行しています。
こうして“円買い(戻し)”が優勢となる中、ドル円は“151.121円”へと押し下げられていきました。
さらに今朝方には『利上げ判断、夏から秋にも…』との報道が流れたことで、“151円割れ”へとさらに下値を拡大するに至っています。


◆ ただ「米利下げ時期後ズレ」への思惑は根強く、「日銀利上げ」に関しても…?

一方、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁からは『年内利下げ実施しない可能性も…』と言及されるなど、FRB関係者は“慎重姿勢”を崩しておりません。
このため「米利下げ時期後ズレ」への思惑は根強いものがあり、“下値もしっかり”といった動きは継続しているのが実状といえます。
さらに冒頭の「日銀観測報道」にて“円買い”はさらに進行した印象がありますが、“151円割れ”ではすぐさま下げ渋っています。
「日米金利差縮小→円買い」への傾斜は“ハードルが高い”と見るのが妥当ということになり、そうなると上値を押さえる要因は「円買い介入」のみという点は変わらない…?


◆ “様子見”に傾斜しやすいが…!? - 米雇用統計

こうした中、本日は注目の「米雇用統計」が予定されています。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+20.0万人)」「失業率(3.9%)」「平均時給(前年比+4.1%)」と、概ね“弱め”が想定されています。
まずはここからの乖離具合が注目ということになりますが、前月が“雇用増+下方修正”という組み合わせにて“乱高下”したことで、「結果を見たい(様子見)」に傾斜しやすくなっています。
そうした中で“高止まり”の域こそ出ていないものの、一度“151円割れ”を示現したことを踏まえれば…?

あくまで“結果次第”ということになるだけに楽観は禁物といえますが、今朝方の下落にて“あく抜け”した可能性もあります。
その“あく抜け”の可能性を鑑みながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン
※米雇用統計が予定されていますので、値幅を拡大しております。

153.000(大台)
152.300(90/7/6高値、ピボットハイブレイクアウト)
152.041(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:151.964(3/27高値《年初来高値》、4/3高値、+1σ、大台)
上値4:151.764(4/4高値)
上値3:151.675(ピボット1stレジスタンス)
上値2:151.510(4/3高値後の61.8%戻し)
上値1:151.383(日足・一目均衡表転換線、4/3高値後の50%戻し)
前営業日終値:151.309
下値1:151.121(4/4安値)
下値2:151.002(3/22-25安値、3/27安値、ピボット1stサポート、大台)
下値3:150.918(3/21~3/27の61.8%押し)
下値4:150.755(ピボット2ndサポート)
下値5:150.671(3/21~3/27の76.4%押し)
150.407(20日移動平均線、ピボットローブレイクアウト)
150.272(3/21安値)
150.000(大台)
149.869(3/8~3/27の38.2%押し)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

101.356(14/12/5高値)
101.193(14/12/8高値、ピボットハイブレイクアウト)
101.000(大台)
100.786(ピボット2ndレジスタンス)
上値5:100.396(4/4高値《年初来高値》)
上値4:100.238(ピボット1stレジスタンス)
上値3:100.106(+2σ)
上値2:100.000(大台、4/4高値後の61.8%戻し)
上値1:99.818(4/4高値後の50%戻し)
前営業日終値:99.689
下値1:99.457(4/4安値)
下値2:99.325(4/2~4/4の50%押し、日足・一目均衡表転換線、+1σ)
下値3:99.299(ピボット1stサポート)
下値4:99.072(4/2~4/4の61.8%押し、大台)
下値5:98.908(ピボット2ndサポート)
98.649(日足・一目均衡表基準線)
98.587(4/3安値、20日移動平均線)
98.360(ピボットローブレイクアウト)
98.253(4/2安値、週足・一目均衡表転換線)
98.166(3/28安値、3/11~3/21の61.8%押し水準)
98.008(50日移動平均線、大台)
97.721(日足・一目均衡表先行スパン上限)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

194.530(15/8/20高値)
194.000(大台)
193.756(15/8/21高値)
193.533(3/20-21高値《年初来高値》)
193.117(+2σ)
193.000(大台)
192.234(4/4高値、3/20~4/3の61.8%戻し水準)
192.000(大台)
191.869(+1σ)
191.636(4/4高値後の61.8%戻し)
191.452(4/4高値後の50%戻し)
前営業日終値:191.310
191.142(日足・一目均衡表転換線)
191.029(4/4安値、大台)
190.755(日足・一目均衡表基準線)
190.698(20日移動平均線)
190.427(4/3安値、4/2~4/4の38.2%押し)
191.142(4/2~4/4の50%押し)
190.049(4/2安値、大台)
190.884(4/2~4/4の61.8%押し、週足・一目均衡表転換線)
189.689(50日移動平均線)
189.536(3/18-19安値)
189.374(-1σ)
189.197(日足・一目均衡表先行スパン上限)
189.000(大台)
188.586(3/14-15安値)
188.412(3/13安値)
188.127(-2σ)

《11:10》
《11:40、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。

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