「円買い介入」への思惑を警戒しつつ、しかし緩やかに上値を模索し続けたドル円…。
“年初来高値”を日々少しずつ更新すると、「米Jolts求人件数」を背景にして“労働市場ひっ迫→賃金上昇→インフレ長期化”が再燃した3日には“150円突破”そして“150.151円”へと駆け上がっています。
ところが一転、そこからは“147.380円”への急落を演じました。
「円買い介入」が実施されたかは定かではありませんが、少なくとも「レートチェック」を含めた「何某かの動き」が行われたのはほぼ間違いないといえそうです。
こうして押し戻されたドル円は、その後は「米雇用統計」そして「イスラム組織ハマス、イスラエルに攻撃」等の報もあり、“148~149円台”で大きく振れる展開となっています。
「イスラム組織ハマス、イスラエルに攻撃」との報は、“リスク回避→米国債に資金流入→利回り低下”となりやすい要因といえます。
一方で「イランの関与」が取り沙汰されていますので、いつ“原油供給懸念→米インフレ懸念→利回り上昇”へと転じてもおかしくない要因でもあります。
つまり「米10年債利回り動向」は、日によって様変わりする可能性が否めない…?
米PPI(11日)/米CPI(12日)を控えるスケジュール感でもありますので、「積極的なポジション形成は取りづらい」との見方が大勢を占めています。
このため目先は“膠着(揺れ動き)”といった可能性が増しつつありますが、それで“膠着”と決めつけるのはかなり微妙…。
“不安定な揺れ動き”となる可能性を鑑みつつ、振れた際には“しっかりついていく”という臨機応変さが求められると見たいところです。
“上値の重さ”は引きずるでしょうが、個人的には“下値の堅さ”が勝ると考えながら…。
《12:30》
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