注目の「中銀ウィーク」が終わりました。
日銀会合では「YCC政策の再修正」が行われ、一方のFOMCでは「2会合連続の据え置き(利上げ見送り)」とされたものの、『利回り上昇で利上げの必要性低下』とパウエルFRB議長は述べています。
このため前者が“ややタカ派寄り”、一方で後者は“思ったほどタカ派ではない(ハト派寄り)”とマーケットは捉えました。
さらにその後の米経済指標も芳しくなく、米10年債利回りの“急低下(→4.47%)”と共に、ドル円は“149.160円”へと値を落としています。
ただ前者に関しては「日銀金融政策正常化」への道筋は見えておらず、一方で後者は「米利上げ局面終了」との思惑こそ台頭しているものの、「米利下げ」への思惑が台頭しているわけではありません。
このため“期待過剰”の面が否めず、“上値は重いが、下値も堅い”を地で往く展開といえそうです。
そうなると今週のイベントは“一段落ちる”といわざるを得ないだけに、“材料出尽くし”と捉えられる可能性が否めなくなってきます。
特に「日米金利格差」への思惑は如何ともしがたいだけに、“さらなる下値模索”に関しては抑制されやすく、場合によっては“巻き戻し先行”といった展開にならないとも限らないところです。
植田日銀総裁は今朝方、『長期金利1%を大幅に上回るとは見ていない』との認識を改めて示しています。
“上値は重い”ものの、“下値は堅い(意外と底は浅い)”を前提にしながら、新たな材料の出現を待ちたいところです。
《12:40》
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