先週は「米早期利下げ観測」がさらに後退する中、「日銀早期マイナス金利解除観測」も緩みました。
このため“ドル買い+円売り”が両輪で回る格好となり、週末19日にドル円は“148.801円”へと駆け上がりました。
一方で翌週(22-23日)には注目の「日銀金融政策決定会合」を控えていることもあり、その後は“利益確定売り”に押されました。
ただし冒頭の両輪が回る格好に変化はなく、“上値は重いが、下値は堅い”を地で往く展開となって、先週末の取引を終えるに至っています。
「米3月利下げの確率」を短期金融市場で見ると、“50%弱”へと押し下げられています。
これを「低下した」と見るか?、それとも「まだ低下余地あり」と見るか?で、次なる方向性は大きく変わってきます。
ただFOMCメンバーからいわゆる「けん制発言」が相次ぐ中、ゴピナートIMF筆頭副専務理事は18日『インフレとの戦い、終わっていない』『(各中銀に対して)利下げは慎重に行うように…』と要請しています。
そうなると「まだ低下余地あり」と見ることが可能ということになり、そうなると“ドル買い”がもう一段進行する可能性は否めないところです。
一方で「日銀1月据え置き」は既定路線と見られる中、能登半島地震/賃上げ動向を巡る不透明感が拭えない以上、「3月以降も微妙」との思惑が再燃してもおかしくありません。
そうなると“円売り”も、もう一段進行する可能性は否めない…?
直近の上昇は“少々スピード違反(速過ぎる)”の印象が否めませんので、“ポジション調整”は入ってしかるべしとは考えます。
それでも“ドル買い+円売り”の流れは、継続すると見たいところです。
「日米金融政策の行方」が明確に示されることになるか、あるいは「円買い介入」の懸念が再燃しない限りは…。
《12:10》
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