様相一変。
“150円台”で膠着していたドル円は、週末にかけて“146円半ば(安値は146.480円)”へと急落する場面が見られました。
相次ぐ観測報道にて「日銀、3月マイナス金利解除」との思惑が台頭する中、「米早期利下げ観測」も再燃しているからです。
こうして“円買い&ドル売り”がダブルでかかる格好となる中、ドル円は“1か月ぶり(2/2以来)水準”へと値を落としました。
それだけ“円売り&ドル買い”が積み上がっていた裏返しといえそうですが、“巻き戻し機運”がさらに増した印象があるのは否めないところです。
このため“もう一段”が優勢となる可能性は否めず、今後も「日銀絡みのヘッドライン」に対しては警戒が必要ということになります。
ただ今週は「春闘の集中回答日(13日)」を控える中、「日銀会合(18-19日)」まで日がないというスケジュール感となります。
“もう一段”をさらに懸念するよりも、往き過ぎた動きに対して“調整”が入ると見るのが妥当なところです。
「米早期利下げ観測」に関しても、短期金融市場では“6月利下げ(68%)/年3-4回利下げ(63%)”を織り込んでしまっています。
「米消費者物価指数(CPI:12日)」の結果次第とはいえども、“もう一段”を促すにはかなりのサプライズが必要と見るのが、こちらも妥当といえそうです。
“100日移動平均線(本日は147.693円)”を下回っていますので、テクニカル的には“200日移動平均線(同146.216円)/日足・一目均衡表先行スパン上限(同146.117円)”を窺わないとは限らないのが事実です。
しかしそこから先は“崩れる”との認識が強まることになる中、イベントを控えているとあっては…?
センチメントは“下方向”へと傾斜していますので、“安易な買い拾い”は手控えざるを得ないのが実状といえます。
それでも“さらなる下値追い”となるかは微妙であり、少なくとも当該水準手前では“買い戻し圧力”がかかると見ながら、神経質なマーケットと対峙したいところです。
“150円台”へと上値を伸ばしたのも“往き過ぎ(上げ過ぎ)”なら、“146円台”へと一気に値を落とした現状も“往き過ぎ(下げ過ぎ)”と見られるだけに…。
《12:25》
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-