先々週央から不意に台頭した「日銀、3月マイナス金利解除」「米早期利下げ観測」との思惑は、先週に入って急速に緩みました。
前者は“織り込み済”、一方で後者は“後ズレ”が再び意識される中、ドル円には“巻き戻し”がかかっているからです。
特に後者は「米CPI(12日)/PPI(14日)」が“強め”となったことで、流れが“逆転した”印象も否めないところです。
こうして米10年債利回りが“2/28以来水準(4.318%)”へと上昇する中、ドル円は“旧反発(146円半ば→149円前半)”を見せ、先週の取引を終えています。
こうした中、今週の注目は何といっても「日銀金融政策決定会合(18-19日)」、そして「FOMC(19-20日)」ということになります。
前者に関しては『マイナス金利解除の方向で調整』と一部で報じられるなど、“既定路線”となりつつある点は否めないところです。
ただ「YCC政策の行方」「ETF/J-REITの取り扱い」に関しては依然として“不透明”であるだけに、その結果を見極める必要がありそうです。
それでも「マイナス金利解除後の利上げは“緩慢”」との見方が拭えない以上、“本邦利回り上昇→円買い”をどこまで囃せるかは微妙といわざるを得ないところです。
逆に「追加利上げ」が示唆されなければ、“円売り”が加速しても何ら不思議ではない…?
一方で後者に関しては“据え置き”が確実視される中、ポイントとのなるのはやはり「利下げ時期」ということになります。
今回は「金利見通し(ドット・チャート)」も公表されますので、そこでの「年内利下げ回数(12月段階)」がポイントということになります。
前回は“0.75%(3回相当)”でしたが、「インフレ高止まり」を示唆する直近の米経済指標から“0.50%(2回相当)”に引き下げられるようなことでもあれば“ドル買い(戻し)”に傾斜する可能性も…?
後は“結果次第”であり、その際の異物としては“米株式下落→リスク回避→円買い”となる可能性も想定しておくべきですが、やはりリスクに関しては“上方向(円売り&ドル買い)”を想定しておきたいところです。
《11:50》
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