「欧米景況感格差」を背景に、年末・年始は“ユーロ売り→ドル買い”が進行する場面が見られました。
ただそれを除くと、比較的“静かな”動きでした。
ドル円は“157円ライン”を主軸とした動きから脱するには至っておらず、昨日は前記動きの“巻き戻し”が入ったものの、動意づけるに至ることはありませんでした。
昨日発表された「ISM製造業景況指数」は、“昨年3月以降最高(49.3)”を記録しました。
ただ“好況/不況の境目(50)”を上回ることはなく、構成項目の一つ・雇用指数は“前月から低下(45.3)”しています。
今週の注目は週末の「米雇用統計」となるだけに“雇用関連”は注目視されルところですが、芳しいとはいい難いのが実状といえそうです。
もっともこれだけ動かない年末・年始は、かなり珍しい部類に入るといえます。
そうなるとその間に“変動パワー”は溜まっていると見るのが妥当であり、流動性回帰と共に「いつ動き出すかわからない」ということになります。
そう下中、「日米金利格差は高水準を当面続く」との見方が大勢を占めています。
基本的には前記“雇用関連”の結果次第ということになりますが、いつキャリートレード絡みの“円売り”が先行しないとも限らない・・・?
そして溜まっているとの見方が正しいとすれば、それを促す“仕掛け的な動き”が入らないとも限らない・・・?
テクニカル的に見ると、“7/16高値(158.850円)”が次の上値メドと見られます。
まだ“方向感定まらず”は続いており、“揺れ動き”も変わりませんが、“窺いにかかる”という可能性には注意しながら、“雇用関連指標”を一つ一つ確認したいところです。
《12:10》
FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-