新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【リラ安が継続】
9月21日にトルコ中銀は政策金利の1週間物レポ金利5%引き上げ30%としましたが、リラ安は継続しています。トルコの9月のCPIは前月比4.7%、前年比61.5%とインフレ率の上昇が止まりません。トルコ中銀の引き締めスタンスは認知されていますが、CPIを考慮すると政策金利はまだインフレを抑えられるほど十分ではないというところが、リラが評価されない理由でしょう。
USD/TRY 日足BIDチャート
ドルトルコリラは週間で0.45%上昇し一時27.7897まで上昇し最高値を更新しました。リラ安は継続と思われます。
TRY/JPY 日足BIDチャート
リラ円はドル円の上昇を受け0.49%の上昇となりました。5.3~5.4円のレンジ継続と予想します。
【ランドは弱含み】
ドルランドは週を通じてドル安ランド高の流れになりました。先週はFOMCメンバーからハト派的な発言も多く、米長期金利の低下がドル安ランド高の流れの材料になりました。米10年債利回りは前週終値の4.8%付近から一時4.53%に低下、週末は4.61%付近で終了しましたが、米長期金利の低下がランド高を促しました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
ドルランドは前週19.64ランド付近まで上昇し直近高値となりましたが、先週は一時18.7630付近まで下落し、19.01付近で終了しました。
18.85付近に75日移動平均線が位置し、このレベルがサポートとなっていますが、25日移動平均線も19.05付近に位置しています。
RSIなどオシレータ系のインディケーターを見ると下落トレンドが続きそうです。直近安値18.68付近を下抜けすると18.40付近への下落を予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
ランド円は7.8円付近を中心にしたレンジが続いています。25日移動平均線が7.8円付近、75日移動平均線が7.75円付近に位置し、いずれも上昇トレンドではありますが、このレベルを中心に7.5~8.07円のレンジが続いています。引き続きこのレンジ内の動きが続くと思われます。
【ペソは上値が重い展開に】
9日に発表された9月のCPIは前月比0.44%と8月の0.55%、予想の0.44%を下回りました。前年同月比は8月4.64%、予想の4.47%を下回って4.45%となり8カ月連続で低下となりました。
一方でコア指数は前月比で0.36%と8月の0.27%から上昇し予想と一致しました。コア指数の下げ渋りは中銀が懸念するところで、メキシコ中銀は現行の金利水準を維持する見込みです。
2022年から続いたドル安ペソ高が16.6156の安値を付けて一旦終了して反発局面が続いています。
USD/MXN 日足BIDチャート
ドルペソは17.50~18.50のレンジがしばらく続くのではないかと予想します。
MXN/JPY 日足BIDチャート
ペソ円は8.074円がサポートとレベルになっています、8.4円付近に25日移動平均線と75日移動平均線が位置し、このレベルが重要なレジスタンスになっています。8.4円を超えられないと8~8.4円のレンジを予想します。
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