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トルコ中銀の政策見直しはリラのサポート材料になるのか

2023年10月30日

新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント



【トルコ中銀5%利上げ】
トルコ中銀は26日に主要政策金利の1週間物レポレートを5%引き上げ35%とし、インフレを抑制するために金利をさらに引き上げる用意があると表明しました。
また、トルコ中銀は27日にマクロプルーデンス(金融政策全体のリスク管理の組み立て)の枠組みを簡素化してリラ預金の比率を高める新たな措置を発表しました。
銀行に対してリラ建て融資の30%に相当する有価証券維持の義務付けを撤廃、銀行が不動産部門から購入する証券の30%に相当する証券維持率を廃止、外貨預金準備率に手数料を課す慣行を見直し、外貨預金口座の更新あるいはリラへの交換によってリラの割合を高めるように務めるとしました。
今後このリラ預金の増加がリラのサポート材料になるのか注目です。

USD/TRY 日足BIDチャート

中銀の利上げでリラが買われる局面もありましたが反応は限定的でドルリラは週間で0.79%の上昇となりました。引き続き緩やかなリラ安を予想します。

TRY/JPY 日足BIDチャート

リラ円は週間で0.62%の下落となりました。10月に入り緩やかな下落が続いており下落トレンドが継続と思われます。


【ランドは週を通じて堅調な動き】
9月のPPIは前月比1.5%と8月の1%、予想の1.1%を上回りました。前年比は8月の4.3%から5.1%に上昇、予想の4.7%も上回りました。
指標を受けてドルランドは一時ドル安ランド高に反応する局面もありました。

USD/ZAR 日足BIDチャート

週間でドルランドは18.7321~19.2619のレンジで0.35%下落しました。18.70が直近安値で18.75~19.25のレンジを予想します。

ZAR/JPY 日足BIDチャート

ランド円は先週は7.784~7.983円のレンジで0.94%の上昇となりました。7.8円付近が短期的なサポートになっており、ここが維持されれば7.8~8.07円のレンジを予想します。


【ペソの下落は一服しレンジに】
24日に発表された10月前半のCPIは前年同期比で4.27%上昇と9月末の4.45%と予想の4.38%も下回りました。ただ依然としてインフレターゲットの3%±1%を上回っており、目標に戻るのは2025年第2四半期と予想されています。

USD/MXN 日足BIDチャート

先週のドルペソは17.9901~18.4139のレンジで週間では0.55%の下落となりました。7月に16.60付近の安値からドルペソは反発していますが18.50付近がレジスタンスとなり17.80~18.50のレンジが続いています。短期的に25日移動平均線が位置する18付近がサポートレベルで、ここが下抜けする場合は17.80付近への下落を予想します。

MXN/JPY 週足BIDチャート

先週のペソ円は8.147~8.32円のレンジで0.67%の上昇となりました。サポートされていた8.4円が下抜けし8.07~8.4円のレンジが続いています。引き続き8.07~8.4円のレンジを予想します。

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プロフィール

  • 著者近影 YEN蔵(田代岳)(えんぞう(たしろがく))
    投資情報配信を主業務とする株式会社ADVANCE代表取締役。 米系のシティバンク、英系のスタンダード・チャータード銀行と外資系銀行にて、20年以上、外国為替ディーラーとして活躍。 為替を中心に株式、債券、商品、仮想通貨と幅広くマーケットをカバーして、分かりやすい解説を行っている。


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