新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【リラは引き続き軟調】
3日に発表されたトルコのCPIは前月比4.75%から3.43%に低下し予想の3.93%も下回りました。前年比は61.53%から61.36%に低下し予想の62.12%も下回りました。
3か月連続で上昇していた物価上昇は一旦和らぎました。ホテル、外食は94.1%上昇、保険が81.3%、教育が80.8%と大きく上昇した項目でした。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは28.1774~28.7167のレンジで0.5%上昇し、ドルの高値、リラの安値を更新しました。引き続きリラ安は継続し30リラを目指す動きだと予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
リラ円は5.194~5.293円のレンジで1.07%の上昇となりました。5.4円付近がレジスタンスになり5.2円割れまで下落する局面がありましたが、5.15円がサポートレベルとなり5.15~5.4円のレンジを予想します。
【ランド円は2022年以来の高値まで上昇】
3日に発表された10月のPMIは48.9となり9月の49.9から低下しました。燃料高の影響など景況感の悪化は原材料の需要低下でコストの減少となりましたが、一方で就業者数は3か月連続で増加しました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.1471~18.7974のレンジで2.46%の上昇となりました。11月6日に8月24日以来の安値18.1471まで下落しましたが、このレベルが維持されその後5連騰で週の高値付近で終了しました。18.75付近に25日移動平均線、下落前のサポートレベルが位置し短期的なレジスタンスと思われます。ここが上抜けしなければ18.25~18.75のレンジ、上抜けする場合は19ランド付近への上昇を予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
ランド円は8.055~8.231円のレンジで0.82%の下落となりました。11月6日に8.231円の高値まで上昇と2022年11月以来の高値まで上昇しました。その後下落し一目均衡表の転換線、ここまで高値の8.055円がサポートされました。8~8.055円のゾーンがサポートレベルとして意識され、ここが維持されれば8~8.3円のレンジ(2022年の戻り高値付近)を予想します。8円を下抜けする場合は7.8円付近への下落を予想します。
【10月のペソ安の返し】
メキシコ中銀は9日政策金利を11.25%に据え置きました。全会一致で3月以降5会合連続の据え置きになりました。金利見通しは2025年第2四半期にインフレ目標に収まるという従来の見方を維持し、声明文では政策金利をインフレ目標に向かって据え置く期間を長期間からしばらくの間に変更しました。表現は若干タカ派色が薄まり、利下げの議論が開始されたのか近々始まるのかが次のポイントになりそうです。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソは17.3959~17.93のレンジで1.11%の上昇となりました。前週までペソは18.4付近から17.2726まで下落し堅調でしたが、先週はドル高の流れとなり反発しました。10月6日の高値18.4815から17.2726まで下落し10月のドルの上昇をほぼ埋めた後の反発となりました。18ペソ付近がこのレンジの61.8%戻しとなり、18ペソが短期的なレジスタンスでここが抜けなければ17.25~18ペソのレンジを予想します。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.442~8.644円のレンジで0.53%の上昇となりました。8.55円がレジスタンスとなり8.4円付近に一目均衡表の雲や75日移動平均線が位置しサポートレベルとして機能しています。ここを下抜けする場合は8.2円付近への下落を予想します。
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