新興国通貨 四本値 フィボナッチリトレースメント ピボットポイント
【トルコ中銀は金融政策を据え置き】
20日、1月政府債務残高は12月の6兆7225億リラから6兆9651億トルコリラに増加
21日、消費者信頼感指数は80.4から79.3に低下
22日、外貨準備高は863.7億リラから860.9億リラに減少
23日、2月設備稼働率は76.2%から76.4%に上昇
2月製造業信頼感は100.9から101.5に上昇
トルコ中央銀行は22日に主要政策金利の1週間物レポレートを予想通り45%に据え置き
しました。声明では月のインフレ率が基調的に大幅な低下がみられ、インフレ率が予想範囲に低下するまで政策金利を現行水準に維持する、金融スタンスの引き締まりはディスインフレにとって重要でありリラの実質的な上昇プロセスに引き続き寄与するだろうとの見解を示しました。
USD/TRY 日足BIDチャート
先週のドルリラは30.7806~31.2058のレンジで0.57%の上昇となりました。31.2058と史上最高値を更新しましたが政策決定会合後に一時30.85付近まで下落しました。30.80付近が短期的なサポートとなり30.80~31.30のレンジを予想します。
TRY/JPY 日足BIDチャート
先週のリラ円は4.726~4.892円のレンジで1.01%の下落となりました。今年に入り4.662~4.975のレンジが続いています。対ドルでは下落が続いているリラですが対円では下げ止まっています。5円には日足一目均衡表の雲の上限も位置し長期的なレジスタンスとして機能しています。4.8~4.9円のレンジを予想します。
【ランドは高値圏から下落】
20日、第4四半期失業率31.9%から32.1%に上昇
21日、12月消費者物価指数前月比0%から0.1%に上昇、前年比5.1%から5.4%に上昇、コア消費者物価指数前月比0.2%から0.3%に上昇、前年比4.5%から4.7%に上昇
消費者物価は食品、住宅、光熱費、輸送費などの上昇が物価を押し上げました。
21日に財務省は中央銀行の緊急準備金の取り崩しを発表しました。南アフリカは経済成長がゼロ近辺で債務の支払いの予算に対する割合が上昇しています。準備金の取り崩しによって借入金利の高い債務を減少させて財源に利用する目的で利用するとゴドングワーナ財務相が発表しました。
USD/ZAR 日足BIDチャート
先週のドルランドは18.741~19.3805で2.85%の上昇となりました。一目均衡表、75日移動平均線の位置する18.80付近を維持し上昇し高値圏で終了しました。緊急準備金の取り崩しはランドにとっては買い材料になりましたが、その影響は限定的でランド売り圧力が続いています。昨年10月以降の高値19.20付近を上抜けし、短期的にはこのレベルがサポートとなり19.20~前回高値の19.63のレンジを予想します。
ZAR/JPY 日足BIDチャート
先週のランド円は7.769~7.986円のレンジで1.53%の下落となりました。23年12月の安値7.547円からの上昇トレンドが終了した可能性があります。8円が長期的なレジスタンスとして機能しており、このレベルが高値になりました。一目均衡表の下限の7.7円が短期的なサポートで、ここが維持されれば7.7~7.9円のレンジ、下抜けする場合は7.6円付近への下落を予想します。
【メキシコで大規模デモ】
21日、12月小売売上高前月比0.1%から-0.9%に減少、前年比2.7%から-0.2%に減少
22日、第4四半期GDP前期比1.1%から0.1%に低下、前年比3.3%から2.5%に減少
23日、第4四半期経常収支対GDP比0.6%から2.5%に上昇
GDP改定値は前期比が速報値の0.1%と一致、前年比は速報値の2.4%をやや上回りました。内容はサービス業が0.3%増加した以外は1次産業が1%減少、2次産業が0.1%減少となりました。インフレ率の低下トレンドとGDPが減速していることもあり、メキシコ中銀が今後利下げの議論を始める可能性が上昇した可能性はあります。18日にメキシコ市でロペスオブラドール大統領が提案した選挙機構に反対する大規模なデモが行われました。
USD/MXN 日足BIDチャート
先週のドルペソは16.9849~17.1474のレンジで0.64%の上昇となりました。ペソは中銀の積極的な利上げの影響で中期的には高値圏で推移しています。短期的には17ペソ付近がサポートとなり17~17.4ペソのレンジが続いています。今後FOMCでの利下げ、メキシコ中銀の利下げが具体的になってくればレンジブレークも視野に入りますが、それまでは中期的には16.5~17.5、短期的には17~17.4ペソのレンジは継続と思われます。
MXN/JPY 日足BIDチャート
先週のペソ円は8.761~8.829円のレンジで0.14%の上昇となりました。直近の高値を更新し8.829円まで上昇しましたが、長期的なレジスタンス9円は依然として重要なレジスタンスとして機能しています。短期的には7.5円がサポートとして機能しており8.75~8.85円のレンジを予想します。
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