FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替大観

最新の記事

第553回 ~日米ともデータ待ち~

2023年11月22日

今週は、感謝祭の休日を明日に控えて、米国市場の実質的な取引は今日で終了。これまでの例でいえば、金融業界ではボーナスの最終査定も終わりにさしかかっており、主要ディーラーは今年度の最後の追い込みにかかっている時期だ。いよいよクリスマス休暇が始まる。

そんなさなかに起こった先週末からのドル売りの嵐。米金利の低下に加え、昨21日に住宅指標の中では中心的な指標である中古住宅販売が急低下したことで、ドル売りが加速、ドル円は147.15円とほぼ2カ月ぶりの円高となった。しかし、前回FOMC(10/31-11/1)の議事要旨の発表を契機に空気は一変、ドルの下落が止まり、上げに転じた。内容が予想に反しタカ派的な意見が目立ったことで、更なる引き締めも可能性として残っていることが分かったからであった。もっとも、先物市場では今後の引き締めは想定しておらず、2024年5月のFOMC会合から0.25%の利下げとなる確率が増加している。

このような相場展開において、クロス円でも大きな動きがあった。21日の円高時に、一時的に大きく他通貨安円高になったが、今日は、昨日の議事要旨を材料としてドルが反発(円反落)したNY市場の流れを受けて、ドル低下分のほぼ半値戻しとなった。具体的には、ユーロ円は、①円最安値(16日)164.31円→②161.25円(21日円高)→③162.90円(22日16:30現在)、ポンド円は、①(14日)188.29円→②184.46円→③186.47円、豪ドル円は①(15日)98.59円→②96.83円→③97.38円、スイス円は①(16日)170.53円→②166.55円→③168.47円という値動きである。円安は終わっていないと市場が語っているようだ。

ところで、FRBがデータを重視しているとの観点から注目された住宅関係指標であるが、昨日の中古住宅販売は以下の通り。年率換算で379万戸(前月比-4.1%、前年比では-14.6%)と5カ月連続の低下で、販売数はリーマンショック後の2010年8月以来の低水準と、予想(390万戸の増加)を大きく下回る数字であった。先週末の住宅着工戸数が137.2万戸と前月比+1.9%、2カ月連続して増加し、明るい兆しを期待にしていたことを考えれば、意外な数字といえる。ちなみにもう一つの販売数指標である新築販売は前月が増加(前月実績+75.9万戸、前月比+12.3%、前年比+33.9%)であり、27日の発表が注目される。

米国経済指標は、今週は、今日の耐久財受注(予想は前月比で、-3.2%、先月+4.6%)と失業保険新規申請者数(予想22.7万人、先週23.1万人)、ミシガン大学消費者信頼感指数(予想60.8、先月60.4)が予定されている。中央銀行関係でいえば、23日にスウェーデン中央銀行の政策金利の発表がある。前回0.25%引き上げ4.00%としたが、その流れが続くか注目している。一方24日には、日本で消費者物価指数が発表になる。世界的に日本の物価上昇に大きな視線が浴びせられており、特にコア(日本の統計ではコアコア指数:生鮮食品とエネルギーを除く総合指数、先月は年率4.2%)が注目されている。日本もデフレ時代は終わり、いわゆるジャパナイゼーションの終了を確認したいとの声が届いている。

そして来週は米国の注目指標発表が続く。27日に新築住宅販売、28日にS&Pケースシラー住宅価格指数、29日に第3四半期GDP改訂、そして30日にFRBが重視するもう一つの物価指数・個人消費支出価格指数(PCE)が発表になる。

そこで相場予想だが、ドル円は先週とほぼ同じく148.00-150.50円と予想、ユーロドルはユーロは堅調に推移するとみて1.0750-1.1000、対円は161.50-164.50円と先週と変わらず、そして英ポンドドルは1.2350-1.2600とポンド高を予想する。

(2023/11/22、 小池正一郎)

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小池 正一郎(こいけしょういちろう)
    グローバルマーケット・アドバイザー。1969年日本長期信用銀行(現・SBI新生銀行)入行後、資本市場部長、長銀証券常務などを歴任。1998年よりUBS銀行外国為替本部在日代表、シティバンク・プライベートバンクを経て、2006年より2015年6月までプリンシパリス.日本代表(国際金融政治情報コンサルティング会社、本部英国ロンドン)。外国為替コンサルタント、ファイナンシャル・プランナー(CFP(r)認定者)。ブログ執筆中(牛誰人のブログ・小池正一郎の世界経済大観)。新潟県出身(関川村ふるさと大使)。

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引、証券取引、および暗号資産CFD取引(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)に関するご注意


【パートナーズFXおよびパートナーズFXnano】
パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの建玉必要証拠金金額は原則、一般社団法人金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第31項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。但し、一般社団法人金融先物取引業協会が為替リスク想定比率を算出していない通貨ペアにつきましては、一般社団法人金融先物取引業協会と同様の算出方法にて当社が算出した為替リスク想定比率を使用しております。取引手数料は無料です。なお、外貨両替については1通貨あたり0.20円、受渡取引については1通貨あたり0.10円の手数料をいただきます。

【CFD-Metals】
CFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。

【証券】
国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.75%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,750円(消費税込み)をいただきます。有価証券のお預りが無く、一定期間証券口座のご利用が無い場合等は、別紙 ①「手数料等のご案内」に記載の 証券口座維持管理手数料1,100円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

【暗号資産CFD】
暗号資産は法定通貨(本邦通貨又は外国通貨)ではなく、特定の者によりその価値を保証されているものではありません。暗号資産は、代価の弁済を受ける者の同意がある場合に限り代価の弁済に使用することができます。暗号資産CFDは、取引時の価格の変動により、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格には差額(スプレッド)があります。暗号資産CFDの取引に必要な証拠金は、取引の額の50%以上の額で、証拠金の約2倍までの取引が可能です。取引にあたり、営業日をまたいで建玉を保有した場合にはレバレッジ手数料が発生します。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会 一般社団法人日本暗号資産取引業協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替大観 > 第553回 ~日米ともデータ待ち~