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為替イブニング海外市場2024年4月12日

2024年04月12日
(コラム執筆時間:19時24分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円151.00~153.50
ユーロ円162.80~164.80
ユーロドル1.0600~1.0800
豪ドル円98.80~100.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は全般的に狭いレンジ幅での攻防を強いられているが、一抹の不安要素としては、政府日銀による為替介入操作が如何に実施されるかであろう。従来であれば米国の容認姿勢が求められるが、既にドル円152円手前では財務省・金融庁・日銀が臨時の3者会合を開催し、為替相場の過度な変動は望ましくないという共通認識を示しているだけに、現状の153円台では実弾投入は必至の情勢にある。反面、政府日銀の政策方針が低金利政策の継続を促しており、本格的な為替介入でもしない限り、現時点では逆に短期筋並びにヘッジファンドなどの投資対象になる可能性も捨てきれない。穿った見方になるが、円安の副作用を払しょくするには150円割れを含め、140円前後までの強硬姿勢が必要との指摘も少なくない。とは言え、年内に日米金利差が縮小する気配がなく、円独歩安を即座に解消できるほどの材料がないだけに、加速的な円高相場も描きづらい。現状では実弾投入を想定しながら、ドルショートを軸に臨機応変な売買が得策であろう。

一方、ドル円は円安の副作用が実質賃金の低迷や国際競争力の低下を招く恐れがあり、34年ぶりの円安水準を解消するには政府日銀の勇気ある決断が必要であろう。ただ基本的には、金利のある金融改革が必須条件とも言えるだけに、当面ドルの更なる上昇局面では戻り売りに比重を置きながら、引き続きレンジ幅ドル円151.00~153.50円を重視し、同レベルから少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはECBの6月利下げ観測を踏まえて、ストップロスを巻き込みながらジリジリとユーロ安が進行している。ただ金利差拡大には程遠い段階にあるだけに、過度なユーロ安は見込みづらい側面が強い。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0600~1.0800を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は政府日銀の介入操作を見極めるまでは、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。151円前後から押し目買いと共に、153円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.06前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円153円台半ば前後から少なめのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は151円前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導の展開に変わりはないが、米金利の高止まりを背景に戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.06前後を視野に、同レベルから押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円151円割れではロング、153円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は163円割れから押し目買いと共に、164円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は99円割れから押し目買いと共に、100円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.50154.00
ユーロ円162.50165.50
ユーロドル1.06001.0880
豪ドル円98.50101.20

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

市場のストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円150.50154.00
ユーロ円162.50165.50
ユーロドル1.06001.0880
豪ドル円98.50101.20
現在のポジション
ユーロ円ロング50,000☆164.00(SL163.50売り)
2024年4月収支経過(01~12日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥55,000
ユーロ円+¥10,000
ユーロドル-¥41,000(-$250)
豪ドル円+¥10,000+¥10,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買 海外市場
豪ドル円売り50,000★△100.00(SL99.80ロングカバー)+¥10,000
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000153.50(SL154.00買い)
ドル円買い50,000151.00(SL150.50売り)
ユーロ円売り50,000164.70
ユーロ円買い50,000163.00(SL162.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0830(SL1.0880買い)
ユーロドル買い50,0001.0650(SL1.0600売り)
豪ドル円売り50,000100.70(SL101.20買い)
豪ドル円買い50,00099.00(SL98.50売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000153.50(SL154.00買い)
ドル円買い50,000151.00(SL150.50売り)
ユーロ円売り50,000164.50
ユーロ円買い50,000162.50(SL162.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0800(SL1.0850買い)
ユーロドル買い50,0001.0600(SL1.0550売り)
豪ドル円売り50,000100.50(SL101.00買い)
豪ドル円買い50,00098.80(SL98.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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