◆ 「知ったら終い」の典型… - FOMC

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マネパ為替分析 日刊レポート

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再び「米経済指標次第」の展開に…!?

2022年05月06日

◆ 「知ったら終い」の典型… - FOMC

注目のFOMCでは“0.50%利上げ”が実施され、その後のパウエルFRB議長・記者会見でも『インフレは高すぎる』との発言にて、当初は“ドル買い”が進行しました。
しかし『次回以降の会合で“0.75%利上げ”は検討していない』と事実上否定されたことで一変、“ドル売り”が優勢となり、一時は“128.644円”と値を落としています。
もっとも昨日は「米インフレ→金利先高観」が再燃しており、米10年債利回りが“急上昇(→3.10%)”する中で、ドル円は“反発(→130.545円)”しています。


◆ “ドル買い”一辺倒とはなりづらいが…?

昨日は「米利回り急上昇」を背景にして「NYダウが“急落(1000ドル超安)”」したように、インフレ抑制を目的とした「拙速的な金融引き締め」には改めて是非が問われつつあります。
また「米経済の軟着陸(ソフトランディング)」にも懐疑的な見方が増えつつあるだけに、積極的に“ドル買い”を謳える地合いではないのは事実です。
しかし「日米金融当局の立ち位置の違い」は如何ともしがたいだけに、金利面では“ドル買い+円売り”に傾斜せざるを得ないのが実状です。


◆ 「米雇用統計」がキッカケになる…!?

こうした状況下、本日は米雇用統計が予定されています。
事前予想は「非農業部門雇用者数(+39.1万人)/失業率(3.5%)/平均時給(前年比+5.5%)」となっており、ここからの乖離具合が注目ということになります。
ただ昨日発表された「米非農業部門労働生産性」は“1947年以来最大のマイナス幅(△7.5%)”となる一方、「単位労働コスト」は“1982年以来の高い伸び(+11.6%)”を示しました。
いずれも「インフレ高進」が示唆される内容であっただけに、「一つ一つの項目」のみならず、「そのバランス」が重要視されてくることになりそうです。

“3.10%”に乗せた「米10年債利回りの行方」、“1000ドル超安”を見せた「NYダウの波及具合」。
さらには連休明けの「国内実需絡みのフロー」や、ウクライナに絡んだ「ロシアの動向(本日は露戦勝記念日)」等、動意付かせる要因はいくつも存在しています。
それでも「FOMC後の調整」を経て、“ドル買い”が基調として再び進行するか?否か?のキッカケとなるのは、これからの「米経済指標次第」といえるかもしれませんね。
特に本日の「米雇用統計」には要注目と考えたいところです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:131.300(02/4/17高値、4/28高値)
上値4:130.945(4/29高値、大台)
上値3:130.893(ピボット1stレジスタンス)
上値2:130.643(4/28~5/4の76.4%戻し)
上値1:130.545(5/5高値)
前営業日終値:130.171
下値1:130.000(大台)
下値2:128.753(5/5安値)
下値3:128.644(5/4安値、5/4~5/5の50%押し)
下値4:129.315(4/29安値、5/4~5/5の61.8%押し)
下値5:129.092(日足・一目均衡表転換線、+1σ、4/27~4/28の50%押し、ピボット1stサポート)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:94.000(大台)
上値4:93.640(ピボット1stレジスタンス)
上値3:93.356(5/5高値後の61.8%戻し)
上値2:93.153(5/5高値後の50%戻し)
上値1:93.013(20日移動平均線、日足・一目均衡表基準線、大台)
前営業日終値:92.592
下値1:92.640(4/27~5/5の38.2%押し)
下値2:92.291(5/4-5安値、4/27~5/5の50%押し、日足・一目均衡表転換線)
下値3:92.000(大台)
下値4:91.917(ピボット1stサポート)
下値5:91.792(4/27~5/5の61.8%押し)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

163.985(4/29高値、日足・一目均衡表基準線、大台)
163.874(5/2高値)
163.731(20日移動平均線)
163.546(5/5高値)
163.000(大台)
162.371(5/5高値後の61.8%戻し)
162.009(5/5高値後の50%戻し、大台)
161.910(日足・一目均衡表転換線)
161.646(5/5高値後の38.2%戻し)
161.535(-1σ)
161.000(大台)
前営業日終値:160.837
160.471(5/5安値)
160.000(大台)
159.836(50日移動平均線)
159.702(週足・一目均衡表転換線)
159.567(4/27安値)
159.439(3/31安値、-2σ)
159.335(日足・一目均衡表先行スパン上限)
159.039(3/23安値、3/30安値、大台)
158.701(週足・一目均衡表基準線)
158.000(大台)
157.800(日足・一目均衡表先行スパン下限)

《11:25》
《11:55、テクニカルライン追記》

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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