鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 151.30~153.80 |
ユーロ円 | 162.00~164.00 |
ユーロドル | 1.0550~1.0780 |
豪ドル円 | 98.00~100.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
明後日から始まるG20財務相中央銀行総裁会議において、鈴木財務相がドル高議論の可能性を論じるとの報道もあり、その後には介入操作を実施するとの見方も浮上している。市場は緊張感を深めながら狭いレンジ幅での攻防を強いられているが、現段階では政府日銀の出方次第の感が強く、積極的にどちらにも仕掛けづらい状況に置かれている。そして穿った見方になるが、近々の米為替報告によれば、日本は貿易赤字が続いており、操作国の監視対象から除外されているが、ドル円150円台以上ともなれば貿易収支の恩恵を受けることが確実視されており、それなりの円高圧力が意識されている。ただ米金利の優位性が続く限りは米国の独り勝ち状態が続く可能性が強く、為替操作国としての本邦の認識は時期尚早との見解も少なくない。そして中国経済の失速やウクライナ情勢、そしてイランとイスラエルの報復攻撃なども加わり、世界経済の取り巻く不安材料を背景にリスク回避のドル買いニーズは顕在化しつつある。当面、相場が大きく動意づいてからの始動を心がけるのが得策であろう。
一方、ドル円は、米金利の優位性と政府日銀の介入警戒に挟まれ、153円前後で膠着度を強めている。ただ業界筋からも円安の副作用を訴える声も少なくなく、介入期待が日々増している。当面、ドルの更なる上昇局面では戻り売りを重視し、引き続き、レンジ幅ドル円151.30~153.80円を重視しながら、同レベルから少なめのナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBの早期利下げ観測を背景に、戻り売りが優先されている。ただドルロングも積み上がっており、拙速的な下値トライも慎重になっている。レンジ幅ユーロドル1.0550~1.0780まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は政府日銀の介入期待もあり、安易な上値トライは慎重になっている。そして153円台半ば以上では利益確定売りも同時発生する可能性もあり、151円台半ば割れから押し目買いと共に、153円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.05台半ば前後から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は先週と同様に、ドル円153円台半ば以上から少なめのナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は151円前後を視野に、151円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米債券利回りの高止まりと欧州経済の脆弱性を背景に戻り売りが優先されている。現状ではユーロドル1.06割れから押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円151円前後ではロング、153円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は162円台半ば割れから押し目買いと共に、164円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は98円前後から押し目買いと共に、100円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 150.80 | 154.30 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0500 | 1.0830 |
豪ドル円 | 97.50 | 100.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 150.80 | 154.30 |
ユーロ円 | 161.50 | 164.50 |
ユーロドル | 1.0500 | 1.0830 |
豪ドル円 | 97.50 | 100.50 |
現在のポジション
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆162.50(SL161.50売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆98.80(SL98.00売り) |
前日のSL実行ポジション
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼164.00(SL163.50売り)-¥25,000 |
2024年4月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥55,000 | |
ユーロ円 | -¥15,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | -¥40,700(-$250) | |
豪ドル円 | +¥10,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 153.50(SL154.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.00(SL150.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆162.50(SL162.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0800(SL1.0850買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0600(SL1.0550売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 100.50(SL101.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆98.80(SL98.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 153.70(SL154.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 151.30(SL150.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 162.00(SL162.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0550(SL1.0500売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 99.70 |
豪ドル円買い | 50,000 | 98.00(SL97.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。