鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 150.50~152.00 |
ユーロ円 | 163.30~164.50 |
ユーロドル | 1.0770~1.0900 |
豪ドル円 | 98.30~99.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週の日米金融政策会合を無難に通過したことで、目新しい材料はない。ただ市場は日銀マイナス金利解除にも拘わらず、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。相対的には日米金利差拡大に大きな変化は見られず、円安基調を強めていると言わざるを得ない。政府日銀は円安進行について投機的な動きだとし、対抗措置を取ることを警告しているが、金融機関取引の無担保コールは最小限の0.0~0.1%で推移しており、市場の反応は限定的であるなど次なる材料探しの場と化している。またFRBの年内利下げ回数も怪しくなっているものの、6月以降に実施される見込みであり、また今週末には米英でイースター休暇も控えているだけに、相場全般は狭いレンジ幅での攻防を余儀なくされている。いずれにしても相場が大きく動意づくまでは静観せざるを得ず、引き続き動意を待ってからの始動が賢明であろう。
一方、ドル円は前回介入レベルを前に、151円台半ば前後で膠着度を強めている。当面、政府日銀の本気度が意識されているが、日米金利差拡大が顕在化している状況下ではドルショートを維持する難しさも手伝い、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円150.50~152.00円を重視し、同レベルから少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは欧州圏のインフレ鈍化を踏まえたECB利下げ観測が先行しており、戻り売りが優先されている。このためユーロドル1.09台の重石が改めて意識されているが、依然として1.08割れでは割安感の買いも散見されており、1.08台半ば前後でもみ合い相場と化している。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0770~1.0920を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、150円台半ば前後から押し目買いと共に、152円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.08割れから押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様、ドル円152円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は150円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始している。現状では昨日と同様、ユーロドル1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円150円台半ば前後ではロング、152円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は163円半ば割れから押し目買いと共に、164円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は98円台半ば割れから押し目買いと共に、99円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 150.00 | 152.50 |
ユーロ円 | 162.80 | 165.00 |
ユーロドル | 1.0720 | 1.0950 |
豪ドル円 | 97.80 | 100.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
市場のストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 150.00 | 152.50 |
ユーロ円 | 162.80 | 165.00 |
ユーロドル | 1.0720 | 1.0950 |
豪ドル円 | 97.80 | 100.00 |
現在のポジション
ドル円ショート | 50,000 | ☆151.70(SL152.00買い) |
2024年3月収支経過(01~27日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ±¥0 | |
ユーロ円 | +¥10,000 | +¥15,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△164.10(163.80ロングカバー)+¥15,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 152.00(SL152.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 150.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.80(SL165.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 163.30(SL162.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900(SL1.0950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 99.80(SL100.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 98.30(SL97.80売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 152.00(SL152.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 150.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 164.50(SL165.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 163.30(SL162.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900(SL1.0950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0770(SL1.0720売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 99.50(SL100.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 98.30(SL97.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。