FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

為替の話・トレンドを掴め!

最新の記事

第811回 2019年6月20日~26日までの為替見通し

2019年06月20日

次の更新までの為替見通しは以下の通りです。
●ドル円
上値抵抗108.801
均衡108.126
下値支持106.399

●ユーロ円
上値抵抗122.023
均衡121.316
下値支持120.771

●豪ドル円
上値抵抗75.210
均衡74.884
下値支持72.795

 トランプ大統領は次の大統領選挙での再選に意欲満々で挑んでいるのはご承知の通り。しかし、セクハラ疑惑もものともせず、最近、めきめき支持率を集めているのが3つ年上の民主党・バイデン氏です。
 現在のところ、「次の大統領候補、いずれに投票するかのアンケート」でトランプ氏VSバイデン氏でもバイデン氏リードともなると、トランプ大統領は「経済のためにこれだけ奮闘しているのに、なんということだ」とため息をつきたくなるだろうと思います。
 それもこれもわかっていないFRB議長のパウエル氏のせいだとばかりに今年に入ってから、大統領法律顧問はパウエル氏解任の是非について調査しているとの報道も。
 この報道が伝わるとすぐさまドル円に影響が出る点で為替トレーダーには今後の議長解任問題からは目が離せないですね。

 このところ、続いている長短金利の逆転、すなわち逆イールドが相場にも政権の業績評価にも影響している点で大統領はパウエル氏に怒りを貯めこんでいるのではないかと思います。
 トランプ大統領にしてみれば、FFレートをさっさと引き下げないから、逆イールドになっているのであって、一体パウエル氏は何を考えているのか、というのがトランプ大統領の思いでしょう。
 パウエル氏は株価上昇やインフレ懸念を考慮してFF金利を据え置いていますが、長期金利のほうは将来のインフレを否定するかのように、低下傾向を示しています。長期金利が懸念しているのは米中貿易摩擦による経済停滞ということになるのでしょうが、トランプ大統領はそれこそ、わかってないな、と舌うちしたいところ。
 米中貿易摩擦というけれど、それは中国のデジタル覇権がもたらすアメリカの国家安全保障懸念であり、だからこそ、中国の代表的デジタル産業のファーウエイをオールアメリカで阻止しているのに、経済不安懸念とはどういうことだ? というわけです。

 今、日本の格安スマホ・サイトではファーウエイに代わってモトローラ製のスマホもかなり紹介されています。
 そのモトローラの本社はイリノイ州。そのイリノイ州でトランプ支持が大きく落ちて、バイデン支持が伸びているとは何事ぞ。トランプ大統領にしたら、自分こそがファーウエイ叩きでモトローラに仕事を伸ばす機会を提供しているも同然なのに、この結果は何たることだ、すべてパウエルFRB議長がもたもたとFFレートを高止めしているからではないか、と腹が立っているのだろうと推察します。
 為替レートは既にトランプ大統領の怒りの炎でドル安円高方向に溶け始め、大統領選挙が近くなるにつれ、トランプ大統領の成果強調に拍車をかけるかのように更なるドル安円高傾向となるものと推察します。そのほうが米企業にとっては輸出が伸びるし、日本企業の米国進出がしやすいですからね。

 さて、トランプ政権からは広報官のサンダースさんやシャナハン国防長官代行などが身を引き、アンケートでバイデン有利との結果と兼ね合わせて、再選に黄色信号ととらえるか(すると為替動向に不透明感台頭)、モトローラなどトランプ施策で恩恵を受ける企業本拠地でバイデン支持率が高まっているなどあり得ないということでトランプ陣営の再選勝利の深淵謀略でフェイクニュースととらえるべきなのかは今のところ判然としません。

 吉凶紙一重の例でいえば、バイデン人気は今年限りかもしれないし、バイデン氏がイリノイ州などの支持率拡大に慢心している隙を狙ってトランプ大統領が支持層拡大作戦を水面下で進めるかもしれないし、と考えます。

 比較的確実性が高いのは今年後半から、来年大統領選挙前までの間にそれなりにドル安円高が進行する可能性は高いという点です。証拠金を厚めにしておくなどの対策が欠かせませんね。


※当コラムは毎週木曜日の更新です(木曜日が祝日の場合は休載となります)。

このページの先頭へ

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、為替リスクを想定し通貨ペアごとに当社が定める額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額とします。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ

FX(外為取引)・証券のマネパHOME > マーケット情報 > FXコラム > 為替の話・トレンドを掴め! > 木村佳子コラム『為替の話・トレンドを掴め!』