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第895回 2021年2月25日~3月3日までの為替見通し

2021年02月25日

次の更新までの各通貨の予想レンジは以下の通りです。

●ドル円
上値抵抗107.165
均衡105.823
下値支持104.448

●ユーロ円
上値抵抗129.665
均衡126.981
下値支持125.335

●豪ドル円
上値抵抗85.911
均衡80.287
下値支持79.497

3月末に本決算を迎える日本企業にとって、コロナ等の影響で業績低迷の挙句、配当原資が確保できない事態はできれば避けたいところでしょう。
株主総会前、株主対策として現金化できる資産はなるだけ処分して配当原資の調達に動こうとするだろうと思います。
そこを折からの円安を踏み台に「待ってました」と日本資産買いをするのが外国人投資家です。
コロナ変動要因解消による決算対策で通常では出てこない日本資産を強いドルで買えるチャンスがまさに今なのです。

直近相場では106円20銭あたりでドル売りが入る状況ではありますが、この先、なおもドル高円安傾向が続くのではないかと思います。

無観客でも東京五輪を開催しようとの動きがありますが、開催し終えれば相場材料としてだけでなく実業面でもとりあえずはイベント消化。また新たな目標に向かって始まっていくわけですが、次なる材料は何なのか?

ワクチン普及によって旅行やノーマルな生活環境が戻り、オリンピック後の景気の急激な落ち込みはないかもしれませんが、インバウンド面で五輪前に盛り上がったような新規での設備投資は考えにくいと思います。

すると、コロナが収束しても、決算対策だけでなく、事業の統廃合や縮小傾向は続き、都心を中心とした日本資産売りは続く可能性がありそうです。

こんなおいしい環境は短く終わってほしくない。
巨額資金運用者はそう考えるでしょう。
そうした投資家がロビイストとして大統領選挙にも影響を与えてきたのですから、日本資産が格安で止むにやまれず市場に出回る期間はなお続き、その間は強いドルで安い円資産を買う循環が続くのではないかと思います。

アメリカではバイデン政権の閣僚候補の議会承認のための公聴会が延々と続いています。
バイデン政権はいまだ正式に船出できていない状態といえるので、承認が済むまでは猶予期間とみなすこともできます。
よって、バイデン政権の人事面での議会承認が済むまで、為替水準は現在のトレンドが続くのではないかとの仮説を立てています。

大きな市場変動には今しばらく時間的猶予があるのではないでしょうか。

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プロフィール

  • 著者近影 木村佳子(きむらよしこ)
    ・経済評論家 (専門分野)個人投資家向けの資産運用、投資情報分析。 ・日本IRプランナーズ協会CIRP(同協会 理事) ・日本ファイナンシャルプランナーズ協会上級資格/CFP取得/ ・国家資格/一級FP技能士 ・国際テクニカルアナリスト連盟認定MFTA ラジオ日経社において個人投資家向け経済情報番組のキャスターを担当。現在、経済アナリスト、資産運用アドバイザー、評論家として活躍。経済誌、マネー雑誌等で執筆機会が多く、国内外で講演。公的機関、大学などで講師も務める。多摩大学大学院経営情報学研究科博士課程前期終了・経営情報学修士MBA。2015年、早稲田大学大学院フアイナンス研究科修了(学位/専門職MBA/フアイナンス修士)。 【公式HP:木村佳子のマネープラン※当社管理外のサイトに遷移します】


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