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為替モーニング東京市場2022年3月23日

2022年03月23日
(コラム執筆時間:09時11分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円120.30~121.80
ユーロ円132.70~134.20
ユーロドル1.0950~1.1100
豪ドル円89.50~91.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

パウエルFRB議長のタカ派的な発言を受けて、市場のコンセンサスは5月連邦公開市場委員会(FOMC)において、0.5%の利上げを織り込み始めている。これが日米金利差拡大を軸としたドル買い、そしてウクライナ情勢に対する地政学的リスクを踏まえた有事のドル買いも手伝い、円全面安の状況を作り出している。また、英中銀の利上げに次いで、欧州中央銀行(ECB)のタカ派発言を受けて、ECBの年内利上げを織り込む動きもあり、消去法的に円売りが加速しているとも言える。反面、FRBが米金利の正常化を急いだ場合には、米経済の活性化を阻む可能性も指摘されており、基本的には緩やかなペースでの金融引き締め策と見なすのが順当でもある。このためこれからの加速的な円安期待は、自重局面に差し掛かっているとも解釈できる。

一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開に変わりがないが、節目の120円台を一気に突破するなど、想定以上にストップロスの動きが優先されたことで、120円割れは遠退いている。引き続き神経質な展開が予想されるが、レンジ幅をドル円120.30~121.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、1.10台を回復してはいるが、ウクライナ情勢を背景とした戻り売り志向が根強く、加速的な上昇は見込みづらい状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0950~1.1100を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、120円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、121円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、株価動向並びに米債券動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円121円台以上から随時ナンピン売りを実施しており、現状では121円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、120円前後を中心に、120円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.11前後からナンピン売りと共に、1.09台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円120円台半ば割れではロング、121円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は132円台半ば前後から押し目買いと共に、134円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は89円台半ば前後から押し目買いと共に、91円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円119.80122.30
ユーロ円132.30134.70
ユーロドル1.09001.1145
豪ドル円89.2091.50

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング50,000☆1.0980(SL1.0950売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ショート50,000★▼118.80(SL120.00買い)-¥60,000
豪ドル円ショート50,000★▼88.00(SL88.80買い)-¥40,000
2022年3月収支経過(01~22日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円-¥140,000-¥80,000
ユーロ円-¥305,000-¥25,000
ユーロドル+¥39,700(+$300)
豪ドル円-¥80,000-¥65,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000★▼120.00(SL120.40買い)-¥20,000
ユーロ円売り50,000★▼132.30(SL132.80買い)-¥25,000
ユーロドル買い50,000☆1.0980(SL1.0930売り)
豪ドル円売り50,000★▼89.00(SL89.50買い)-¥25,000
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000121.50(SL122.00買い)
ドル円買い50,000120.00(SL119.50売り)
ユーロ円売り50,000133.50(SL134.00買い)
ユーロ円買い50,000132.00(SL131.50売り)
ユーロドル売り50,0001.1080
ユーロドル買い50,0001.0930(SL1.0880売り)
豪ドル円売り50,00090.30(SL90.80買い)
豪ドル円買い50,00089.00(SL88.50売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000121.80(SL122.30買い)
ドル円買い50,000120.30(SL119.80売り)
ユーロ円売り50,000134.20(SL134.70買い)
ユーロ円買い50,000132.80(SL132.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1080
ユーロドル買い50,0001.0950(SL1.0900売り)
豪ドル円売り50,00091.00(SL91.50買い)
豪ドル円買い50,00089.70(SL89.20売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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