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為替モーニング東京市場2021年11月8日

2021年11月08日
(コラム執筆時間:07時33分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.00~114.00
ユーロ円130.50~131.70
ユーロドル1.1500~1.1620
豪ドル円83.50~84.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

先週末発表された米10月雇用統計は予想を上回る内容で一時ドルを買い戻す動きが強まったが、FRBのテーパリング開始が決定されたとは言え、実質的な利上げにはほど遠い状況にあることが再確認され、米10年債利回りが一時節目の1.5%を割り込むなど、方向感に欠ける展開を強いられている。現時点では米金利の優位性は無視できず、市場参加者はドルロングに比重をかけざるを得ないが、反面、米当局側からはドル高けん制の動きもあるが、ストップ路を巻き込みながら、ドルの手仕舞が急がれている。また、市場では中国経済に対する不信感、インフレ懸念による金融政策の相違、そして、新型コロナウィルスの感染が再燃し始めていることもあり、各国ともに安易な金融引き締め策を打ち出せない状況にある。ただ、各国ともにインフレ懸念が広がっており、金利正常化に関する発言が今後も続く可能性が高いだけに、米金利動向を中心とした戦略性が求められる。

一方、ドル円は米債券利回りの低下を背景に、戻りの鈍さに繋がっている、リスク回避の円買いとドル買いが同居しており、引き続きもみ合い相場の様相を呈している。相対的にレンジ相場の段階は否めず、引き続きレンジ幅ドル円113.00~114.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは米債券利回りの低下もあるが、ユーロ債券利回りもドル債に歩調を合わすかのように低下しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.1500~1.1600を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルは、1.15前後から押し目買いと共に、1.16前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円114円台半ば前後を中心に、114円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円113円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、微調整に終始しているが、現状ではユーロドル1.16前後からナンピン売りと共に、1.15前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円113円割れではロング、ドル円114円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は130円台半ば前後から押し目買いと共に、131円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.40114.55
ユーロ円130.10132.30
ユーロドル1.14551.1675
豪ドル円82.8585.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆113.50(SL113.00売り)
ユーロ円ロング50,000☆131.30(SL130.50売り)
ユーロドルロング50,000☆1.1560(SL1.1500売り)
豪ドル円ロング50,000☆84.20(SL83.50売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000★▼131.80(SL131.30売り)-¥25,000
豪ドル円ロング50,000★▼85.10(SL84.30売り)-\40,000
2021年11月収支経過(01~08日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円
ユーロ円+¥20,000-¥25,000
ユーロドル
豪ドル円-\40,000-\40,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000114.30
ドル円買い50,000113.30(SL112.80売り)
ユーロ円売り50,000131.80
ユーロ円買い50,000130.80(SL130.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1600
ユーロドル買い50,0001.1500(SL1.1450売り)
豪ドル円売り50,00084.50
豪ドル円買い50,00083.50(SL83.00売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000114.00
ドル円買い50,000113.00(SL112.80売り)
ユーロ円売り50,000131.70
ユーロ円買い50,000130.50(SL130.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1600
ユーロドル買い50,0001.1500(SL1.1450売り)
豪ドル円売り50,00084.50
豪ドル円買い50,00083.50(SL83.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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