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為替モーニング東京市場2022年3月1日

2022年03月01日
(コラム執筆時間:09時10分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円114.50~115.50
ユーロ円128.50~129.50
ユーロドル1.1170~1.1270
豪ドル円82.80~83.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

プーチン大統領が核兵器の使用に含みを持たせた発言もあり、ウクライナ情勢はさらに緊迫化しているが、昨日はウクライナとロシアの停戦協議が行われたように、ロシア側も早期の妥協案を見出したい意向とも受け取られている。一方、西側諸国はロシアの一部銀行を国際決済ネットワークであるSWIFT(国際銀行間通信協会)から排除する制裁を発表するなど、ロシア包囲網は顕著になり出している。そんな中、ロシア中銀はルーブル下落とインフレ率上昇を阻止するために政策金利を9.5%から20%に引き上げるなど、ロシア経済の深刻さを物語っている。ロシア側としても、今後はウクライナに対する軍事行動の長期化は放置できない状態にあり、一般的にはウクライナ情勢は沈静化するとの期待感もある。いずれにしても、プーチン大統領次第と言わざるを得ない状況であるが、世界経済への影響も計り知れないだけに、引き続きリスク先行型のマーケットと見なした方が無難であり、相対的には有事のドル買い及びリスク回避の円買いに比重を置いた方が妥当であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの低下やリスク回避の円買いを背景に、一時115円割れするなど、徐々に上値の重さが意識されている。しかし、米金利の優位性がある以上、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円114.50~115.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢が圧迫材料になっており、戻りの鈍さが意識されている。しかし現状では、依然として1.11台半ば前後では利益確定買いや割安感の買いも手伝い、下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1170~1.1270を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円114円台半ば前後から押し目買いと共に、115円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.11台半ば前後から押し目買いと共に、1.12台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める

●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円115円台半ば前後から116円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業は115円割れから実施しているが、現状では114円台半ば前後に集約されている模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整主動で対応しているが、現状ではユーロドル1.11台半ば前後から押し目買いと共に、1.12台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円114円台半ば前後ではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円台半ば前後から押し目買いと共に、129円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は83円前後から押し目買いと共に、84円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円114.00116.00
ユーロ円127.90130.10
ユーロドル1.11101.1330
豪ドル円82.4084.55

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
No position
2022年2月収支結果 プラス+¥329,800
通貨プラスマイナス前日
ドル円+¥80,000+¥15,000
ユーロ円+¥250,000
ユーロドル-¥45,200(-ドル350)+$500
豪ドル円+¥45,000+¥35,000
前日の売買 東京市場
ユーロドル買い50,000★△1.1150(1.1250ショートカバー)+$500
豪ドル円買い50,000★△82.80(83.50ショートカバー)+¥35,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000116.00(SL116.40買い)
ドル円買い50,000☆△115.10(115.40ショートカバー)+¥15,000
ユーロ円売り50,000129.80(SL130.30買い)
ユーロ円買い50,000128.50(SL128.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1250(SL1.1300買い)
ユーロドル買い50,0001.1120(SL1.1070売り)
豪ドル円売り50,00083.80(SL84.30買い)
豪ドル円買い50,00082.60(SL82.10売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000115.50(SL116.買い)
ドル円買い50,000114.60(SL114.10売り)00
ユーロ円売り50,000129.50(SL130.00買い)
ユーロ円買い50,000128.50(SL128.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1270(SL1.1320買い)
ユーロドル買い50,0001.1170(SL1.1120売り)
豪ドル円売り50,00083.80(SL84.30買い)
豪ドル円買い50,00082.90(SL82.40売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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