鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 127.50~129.00 |
ユーロ円 | 138.80~140.30 |
ユーロドル | 1.0850~1.1000 |
豪ドル円 | 94.50~95.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
本邦の3月貿易収支(通関ベース)は原油価格の高騰や急ピッチの円安に伴う輸入増が顕著となり、8カ月連続の貿易赤字を記録するなど、日本経済の構造自体が一変しつつある。そんな中、日銀は10年債を利回り0.25%で無制限に買い入れる指値オペを通知しており、市場のコンセンサスは更なる日米金利差拡大を背景に、円売りに拍車が掛かりやすい状況にあり、また、投機筋による円キャリートレードが進行しやすい相場環境でもある。当面、市場では次なる節目であるドル円130円前後に向けた円安に関心が集まっている。日銀の単独介入は可能とは言え、効果は一時的に過ぎず、却って火に油を注ぐ可能性もあるだけに、130円台にて達成感が出るまでは円売り基調と見なした方が賢明であろう。反面、米利上げも織り込み済みであり、過度なドル高期待は自重局面に差し掛かっており、引き続き直近のレンジ幅の中で売買を模索することが一考であろう。
一方、ドル円は20年ぶりの円安局面に対して、ドル買いは一服しているが、依然として、130円前後を視野に底堅い展開が予想される。ただ、市場全般が疑心暗鬼の状態にあり、拙速的な売買は手控えられているだけに、引き続きレンジ幅ドル円127.50~129.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料がない中、デギンドスECB副総裁が、7月会合での利上げの可能性を示唆したことにやや反応しており、ユー1.09台を回復している。とは言え、依然として、ウクライナ情勢が混迷を極めているだけに、過剰期待は禁物であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0850~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、今朝と同様に127円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円129円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は127円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.09台では戻り売りを実施しているが、現状では1.10前後を視野に、同レベルからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.08台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円127円台半ば前後ではロング、129円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は139円割れから押し目買いと共に、140円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば前後から押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 126.90 | 129.30 |
ユーロ円 | 138.50 | 140.80 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1030 |
豪ドル円 | 94.00 | 96.40 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.0930(SL1.0980買い) |
2022年4月収支経過(01~21日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥130,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥160,000 | +¥30,000 |
ユーロドル | -¥118,500(-ドル850) | |
豪ドル円 | -¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★▼128.60(SL128.10売り)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆138.70(SL138.20売り) |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 128.80(SL129.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△139.30(138.70ロングカバー)+¥30,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.20(SL137.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.0930(SL1.0980買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0800(SL1.0750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80(SL96.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50(SL94.00売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 128.80(SL129.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.30(SL140.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.80(SL138.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0980(SL1.1030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0870 |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80(SL96.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50(SL94.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。