鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 116.30~117.50 |
ユーロ円 | 127.80~129.00 |
ユーロドル | 1.0930~1.1050 |
豪ドル円 | 85.00~86.20 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日発表された2月の米消費者物価指数の大幅改善を受けて、一段とインフレ懸念が高まっている。米10年債利回りが一時2%の水準にまで上昇したこともあるが、同時にロシアとウクライナの停戦協議が一向に進展せず、リスク回避のドル買いが優先されやすい相場環境にもある。ただ、ドルロングが再び警戒レベルまで積み上がっている関係上、短期筋としても、さらにドルロングを拡大する難しさがある。それ故に、市場の関心は来週のFOMCに集まるであろうが、現時点では0.25%の利上げが確実視されているものの、一部では0.5%の可能性も捨てきれないとの見解も浮上している。いずれにしても、ウクライナ情勢が混迷を極めている以上、ポジションの拡大は極力控え、少なめの売買で対応することが無難であろう。そして相場のバランスを考慮すれば、もう一段のドルの上昇局面では一旦清算入りと見なした方が賢明であろう。
一方、ドル円は年初来高値を一気に更新し、117円台を回復している。しかし相対的には買われ過ぎの段階にあり、過度なドル高・円安は描きづらい状況にある。現時点ではストップロスを巻き込んでいるだけに底堅い展開が予想されるが、引き続きレンジ幅ドル円116.30~117.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは日米欧の経済制裁強化がプーチン大統領の逆鱗に触れた模様である。急遽、中東などの志願兵1万6000人を投入すると述べるなど、もはや停戦協議ではウクライナ情勢の好転は望めないとの声も少なくなく、これがユーロドルの戻りの鈍さにも繋がっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0930~1.1050を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、116円台前半から押し目買いを勧めると共に、117円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば割れから押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円117円前後からナンピン売りを実施しており、現状では117円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は116円前後を中心に、116円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、ユーロドル1.10割れから随時押し目買いを実施しており、現状では1.09台前半から押し目買いと共に、1.10台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円116円前後ではロング、117円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台半ば前後から押し目買いと共に、129円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は85円前後から押し目買いと共に、86円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 115.70 | 117.85 |
ユーロ円 | 127.10 | 129.40 |
ユーロドル | 1.0880 | 1.1100 |
豪ドル円 | 84.35 | 86.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆128.50(SL128.90買い) |
2022年3月収支経過(01~11日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥10,000 | -¥20,000 |
ユーロ円 | -¥140,000 | +¥65,000 |
ユーロドル | -¥44,700(-ドル350) | +$650 |
豪ドル円 | +¥85,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★128.80(SL129.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△127.50(128.80ショートカバー)+¥65,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | ★1.1130(SL1.1180買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ★△1.1000(1.1130ショートカバー)+$650 |
前日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆▼116.50(SL116.90買い)-¥20,000 |
ドル円買い | 50,000 | 115.30(SL114.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆128.50(SL129.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.20(SL126.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1070(SL1.1120買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0950(SL1.0900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 86.00(SL86.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.80(SL84.30売り) |
前日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 117.30(SL117.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 116.00(SL115.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.90(SL129.40買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1050(SL1.1100買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 86.00(SL86.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.80(SL84.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。