鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 123.50~124.80 |
ユーロ円 | 134.50~135.80 |
ユーロドル | 1.0820~1.0950 |
豪ドル円 | 92.00~93.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ロシアのウクライナ侵攻以降、相対的にエネルギー価格上昇が顕著になる中、物価上昇力を強めている。そのため米国ではインフレ抑制を念頭に、FRBは金融引き締め策を強化しており、米債券利回りは上昇の一途にある。そして、米国はエネルギーや食糧面でも自給自足できる状態にあり、総合的に判断しても、他の主要国と比べて圧倒的に優位な立場にあると言える。それ故に、追加利上げが実施された場合には、過剰流動性資金が米国株式市場並びにドル買いに集約されても何ら不思議ではない相場環境にある。ただ、既に、マーケットはドルロングを織り込んでおり、ドルのさらなる上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの上昇を背景に、再び節目の125円を目指す展開が垣間見られている。ただ、依然として、同レベル前後では実需売りや利益確定売りが散見されており、拙速的な上値トライには慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円123.50~124.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第とも言えるが、ロシアに対する経済制裁は欧州圏のエネルギー不足となり、双方共に痛みを伴う可能性があり、相対的にユーロを手仕舞う動きが優先されている。反面、チャート分析上では過去5年間でも安値圏レベルまで下落しており、過度なユーロ安期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0820~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、123円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、124円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08前後を中心に、同レベル前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円124円台半ば前後から随時実施しており、現状では125円前後を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は123円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.09台半ば前後からナンピン売りと共に、1.08前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円123円台半ば前後ではロング、124円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は134円台半ば前後から押し目買いと共に、135円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円前後から押し目買いと共に、93円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 123.10 | 125.30 |
ユーロ円 | 134.00 | 136.30 |
ユーロドル | 1.0770 | 1.0980 |
豪ドル円 | 91.55 | 93.75 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆124.50(SL125.20買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0910(SL1.0820売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆93.20(SL92.00売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼123.50(SL124.50買い)-¥50,000 |
2022年4月収支経過(01~11日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥25,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | +¥105,000 | +¥45,000 |
ユーロドル | -¥40,500(-$300) | |
豪ドル円 | -¥10,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ★△134.50(134.40ショートカバー)+¥45,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆124.50(SL125.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 123.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.50(SL136.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.30(SL133.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0830(SL1.0780売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.30 |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.00(SL91.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 124.80(SL125.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 123.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.80(SL136.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.50(SL134.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.09450 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0820(SL1.0770売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.30 |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.00(SL91.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。