鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.30~110.30 |
ユーロ円 | 127.70~128.70 |
ユーロドル | 1.1650~1.1750 |
豪ドル円 | 78.00~79.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
金利正常化を目指す意味では、FRBによるテーパリング(量的緩和の縮小)を急ぐ必要性があるが、先のFOMC議事録要旨において、FOMCのメンバーの中でもハト派とタカ派に見解が分かれているように、引き締め策の難しさが問われている。いずれにしても、未だに終息感の見えない新型コロナ対策、米中対立構造の激化、そして、アフガン問題なども加わり、安易な政策金利の変更は新たなリスクを生み出す可能性もあるとも言える。その中、東京株式市場では米国株式市場が続落したことが嫌気され前日比304円安と下落基調を強めている。日本株に対する割安感は依然として意識されているが、反面、連日のように最高値を更新していた米国株式市場に陰りがあるとの見方も少なくなく、一旦、ポジションを清算し、来週の来週26~28日のFRBの年次シンポジウムの結果を見極めたいとの思惑が先行している。引き続き相場が動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう。
一方、ドル円は再び110円台をクリアーしたものの、リスク回避の円買いが優先され、失速気味に109円台半ば前後まで下落している。相対的には利食いと損切りが相混じり、相場の難易度を高めている。引き続き直近のレンジ幅ドル円109.30~110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは戻り優先されており、戻りに鈍さが意識されている。相対的に神経質な展開に陥っており、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1650~1.1750を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円台前半から押し目買いと共に、110円台前半からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.16台半ば前後から押し目買いと共に、1.17台後半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円110円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円台前半から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、ストップロスを巻き込み、下値警戒感を強めている。現状ではユーロドル1.17台半ば前後からナンピン売りと共に、1.16台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円台前半ではロング、ドル円110円台前半ではショートをイメージし、ユーロ円は128円割れから押し目買いと共に、128円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは78円前後から押し目買いと共に、79円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.70 | 110.85 |
ユーロ円 | 127.30 | 129.45 |
ユーロドル | 1.1590 | 1.1805 |
豪ドル円 | 77.50 | 79.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆128.00(SL127.70売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1670(SL1.1630売り) |
本日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆▼1.1730(SL1.1670売り)-ドル300 |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆▼79.70(SL79.00売り)-¥35,000 |
2021年8月収支経過(02~19日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥50,000 | +¥25,000 |
ユーロ円 | ±¥0 | +¥25,000 |
ユーロドル | -¥64,100(-$500) | -$300 |
豪ドル円 | +¥10,000 | -¥45,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆110.00(SL110.50買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ★△128.80(128.30ロングカバー)+¥25,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.30(SL110.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△109.50(110.00ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.80(SL129.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆128.00(SL127.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1760 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1670(SL1.1620売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 79.90 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆▼79.00(SL78.80売り)-¥10,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 110.30(SL110.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.30(SL108.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.70(SL127.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1750 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1650(SL1.1600売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 79.00(SL79.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 78.00(SL77.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。