鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.20~111.20 |
ユーロ円 | 132.50~133.50 |
ユーロドル | 1.1950~1.2050 |
豪ドル円 | 83.70~84.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米連邦公開市場委員会(FOMC)は定例会合で、FF金利の誘導目標を0.00~0.25%に据え置くことを決定したが、2023年末までに2回の利上げを見込んでいることを示唆し、そして、利上げ開始時期が前倒しされる可能性を言及、低迷していた米債券利回りが軒並み上昇するとともに、一気にドルを買い戻す動きが顕著になっている。ただ、米10年債利回りに関しては、FRBによるテーパリング観測が浮上した時点の水準まで回復しただけであり、更に上昇機運が続くかは懐疑的になっている。その中、パウエルFRB議長は、経済指標は力強さを持続している。また、労働市場の改善を見込んでおり、インフレは顕著に上昇、個人消費の回復がインフレ圧力を高めていると指摘している。そして、市場では先のG7やNATO(北大西洋条約機構)が中国の軍事的脅威を警告したことも好感しており、ドルを買い戻す動きに安堵感が生じている。ただ、急ピッチのドルの買い戻し局面であり、一旦利益確定売りレベルにあるとみなした方が無難であろう。
一方、ドル円は米金利の上昇を好感し、一気にドル円110円台後半まで上昇している。FRBの見解もハト派的からタカ派的に移行していることも、ドル買いに弾みがついている。ただ、依然として、レンジ相場の段階にあり、引き続きレンジ幅ドル円110.20~111.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはFOMCを受けて、一気にストップロスを巻き込み1.200割れまで急落するなど、改めて、上値の重さが意識されている。ただ、米債券利回りの上昇は一時的との見方も少なくなく、拙速的に売り下がる難しさがある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1950~1.2050を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110台前半から押し目買い共に、111円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19台半ば前後から押し目買いと共に、1.20台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台半ば前後から随時実施しており、現状では111円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.20台半ば前後からナンピン売りと共に、1.19台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円110円前後ではロング、111円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は132円台半ば前後から押し目買いと共に133円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.70 | 111.80 |
ユーロ円 | 131.70 | 134.00 |
ユーロドル | 1.1880 | 1.2100 |
豪ドル円 | 83.15 | 85.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆110.50(SL111.20買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆84.20(SL83.70売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼110.00(SL110.50買い)-¥25,000 |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆▼84.50(SL84.20売り)-¥15,000 |
2021年6月収支経過(01~17日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥5,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | +¥59,700(+ドル450) | -$250 |
豪ドル円 | +¥10,000 | -¥15,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆110.50(SL110.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.80(SL134.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△132.90(133.40ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL1.2220買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆▼1.2070(SL1.2020売り)-$250 |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆84.20(SL83.70売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 111.20(SL111.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.20 |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.50(SL134.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2050(SL1.2100買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1950(SL1.1900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.70 |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.70(SL83.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。