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マネパ為替分析 日刊レポート

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本日も“乱高下”…!?

2021年07月14日

◆ “巻き戻し”炸裂 - 米CPI

サプライズ!!!
注目の「米消費者物価指数(CPI)」は、前回および事前予想を大きく上回りました。

“2008年6月以来の伸び(前月比+0.9%)”“1991年11月以来最高(コア前年比+4.5%)”等は、伸び鈍化を想定していたマーケットに巻き戻しを促しました。
「米10年債利回り」は1週間ぶりに“1.4%台”を回復し、これに引っ張られる格好でドル円は“110.552円”へと上値を伸ばしました。
売買一巡後には『FRBに早期テーパリングを迫るほどの内容ではない』との思惑を背景に値を落とす場面も見られましたが、“110.286円”で下げ止まると、そのまま“110.645円” へ続伸して昨日の取引を終えています。


◆ ただ「パウエルFRB証言」が待ち構えるだけに…?

こうした状況下、本日は「パウエルFRB議長・議会証言」が行われます。
先月(22日)の議会証言で発言した『インフレ懸念を理由に早急な利上げは行わない』との認識を変更するか?否か?と、注目ということになります。

前記米CPIを経て、「米テーパリング観測」が勢いを増しつつあるのは事実です。
一方でその米CPI後にデーリー・サンフランシスコ連銀総裁が『想定内の上振れ』との認識を示しているだけに、パウエルFRB議長も「同様のスタンス」を貫く可能性はゼロではありません。
そうなると米10年債利回り主導にて「本日も大きく動意づく」という可能性が否めませんので、引き続き注意が必要です。


◆ “上側のみ”が切り上がるというのも…?

オーダー状況を見ると、「分厚いドル買いオーダー」は“110.10-00円”のままに、「ドル売りオーダー」だけ“110.90-111.00円”に切り上がった印象があります。
その分だけ「上方向」へ意識が傾斜しやすいともいえますが、逆にいえば「往って来い」まで想定せざるを得ない状況ともいえます。
個人的には「変更なし(同様のスタンスを貫く)」と見ていますが、あとは結果次第。
臨機応変に対応できる柔軟さが、本日は求められそうです。


◆ ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:111.415(+2σ、18/10/4~20/3/9の76.4%戻し)
上値4:111.185(7/5高値、7/2~7/8の76.4%戻し、4/23~7/2-7/8の38.2%返し、ピボットハイブレイクアウト)
上値3:111.056(6/7~7/2-7/8の61.8%返し、+1σ)
上値2:110.971(7/6高値、大台、ピボット2ndレジスタンス)
上値1:110.815(7/7高値、7/2~7/8の61.8%戻し、ピボット1stレジスタンス)
前営業日終値:110.639(日足・一目均衡表転換線、20日移動平均線)
下値1:110.444(日足・一目均衡表基準線)
下値2:110.344(ピボット1stサポート)
下値3:110.200(7/13高値、7/8~7/13の38.2%押し、-1σ)
下値4:110.089(7/8~7/13の50%押し、ピボット2ndサポート)
下値5:109.980(7/12安値、7/8~7/13の61.8%押し、大台)


◆ 豪ドル円 抵抗・支持ライン

上値5:82.857 (7/8高値、7/13高値)
上値4:82.750 (日足・一目均衡表転換線、ピボット1stレジスタンス)
上値3:82.638 (7/13安値後の76.4%戻し)
上値2:82.530 (7/13安値後の61.8%戻し、週足・一目均衡表基準線)
上値1:82.450 (-1σ)
前営業日終値:82.365
下値1:82.236 (7/13安値後の61.8%押し)
下値2:82.073 (7/13安値、7/8~7/13の50%押し)
下値3:82.011 (7/12安値、ピボット1stサポート、大台)
下値4:81.885 (7/8~7/13の61.8%押し)
下値5:81.740 (-2σ)


◆ ポンド円 抵抗・支持ライン

154.532(6/25高値)
154.464(日足・一目均衡表先行スパン上限)
154.233(6/28高値、+1σ)
154.063(7/6高値、6/23~7/8の76.4%戻し、50日移動平均線、大台)
153.815(100月移動平均線)
153.484(7/13高値)
153.359(週足・一目均衡表転換線、20日移動平均線)
153.232(7/13高値後の76.4%戻し)
153.067(日足・一目均衡表基準線、7/13高値後の61.8%戻し)
153.000(大台)
前営業日終値:152.845
152.566(日足・一目均衡表先行スパン下限、-1σ、20週移動平均線)
152.360(日足・一目均衡表転換線、100日移動平均線、7/12-13安値、7/8~7/13の38.2%押し)
152.070(7/8~7/13の50%押し、大台)
151.736(7/8~7/13の61.8%押し)
151.645(-2σ)
151.323(7/8~7/13の76.4%押し)
151.134(7/9安値)
151.000(大台)

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プロフィール

  • 著者近影 武市佳史(たけちよしふみ)
    大阪府出身。ファイナンシャル・プランナー(AFP)。 日本におけるFX(外国為替証拠金取引)の草創期より業務に従事。現在ではマネーパートナーズのチーフアナリストとして、為替コラムの執筆やWebセミナーの講師を務めるだけでなく、日経CNBCを始めとする数々のメディアに出演・寄稿している。


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